2019年1月17日木曜日

前の人も左の人も違う所作・・・

『NHK短歌』でこんな歌が選ばれていました。
前の人も 左の人も 違う所作の お焼香なり 次は吾の番


作法が気になって落ち着かない様子がよく表されていますよね(笑)。
でも、せっかく会葬に訪れているのに、故人を思って手を合わせることよりも、そちらが気になってしまうのは本末転倒です。(^-^;)


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先日、友人のお父さんが亡くなられ、葬儀の段取りをしている彼から、LINEでこんなメッセージが届きました。
「何をしていいのやらわかりません」「そわそわそわそわ落ち着きません」

「しなきゃならないことに終われる葬式って、本来どうなんだって常々思うんですよね。(๑´•ω•)۶” ぼ~っとしみじみしててください。」と返しました。

大切な人を亡くして気が動転して、どのように故人を送ればよいのか分からなくなってしまうから“形”を作ってそこに心を入れるようにするのが作法です。
ですが、形を整えるのに囚われて心を入れる余裕を失ってしまっては、やはり本末転倒です。

最近の葬儀は簡略化とともに形式化がいよいよ進んでいる気がします。
簡略化したのなら、その分、余裕ができるはず。
その分、故人と自分に向き合えるはず。
そこを是非大切にしていただきたいと思います。

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