2019年10月29日火曜日

朗読劇「マボロシの地図」観てきました

主人が演出を担当したという朗読劇を娘と一緒に「見に行ってみよう!」という事になったのです。



朗読劇「マボロシの地図」はジャータカ物語を題材に、一人息子の死を受け入れられない母親と、オレオレ詐欺に手を染めながらも母のぬくもりを探す青年を現代の社会問題を目の当たりにする現場の刑事さんの目を通して語られます。

脚本もキャストもすべて法話研究会メンバーの僧侶です。
プロのようにとはいきませんが配役はそれぞれの雰囲気にぴったり(主人が言うには適材適所)。
笑わせるところあり、ホロリとさせるところありの熱演で、たくさん練習されたのだなぁと感心しました。



獅子吼の会の活動はなかなか見に行けませんが、時々抜き打ち的に行ってみようかな
【by坊守】

2019年10月26日土曜日

ご門徒さんちの竹で立てた仏華

ハンセン病問題の交流会のついでに、「ちいちの華」の会が仏華展の準備をしている開場をのぞきに行きました。
狭いホールが花材と道具でゴチャゴチャな中、みなさん頑張っておられました。


今回の仏華のひとつには、私が代務住職をしているお寺のご門徒さんの敷地の竹が使われています。

三日前にちいちのメンバーの一人から、「正月前に竹を探してたとき、切らせてもらえるとこあるって言ってたやんか。頼んでもらえる?」と連絡がありました。
ご門徒さんにお願いすると、二つ返事でOKをいただき、「ええよやて」と返事。


上の写真の左側がその竹林です。
右は彼がそこから切り出した竹の写真を送ってきたものです。

「切りました。寺側の方。ありがとうございました。癖のある竹で水上がるかは微妙…。」とメッセージ。

竹は水上がりが難しく、上がらないとすぐに葉っぱが萎れてしまうんですよね。
それが心配で、ちゃんと使っていただけたかなぁ・・・と見に行ったんです。

状態は・・・おぉ!エエ感じに立ってるやん!


どうですか?本当にエエ感じでしょ♪
これならご門徒さんにいい報告ができます♪

2019年10月25日金曜日

ハンセン病問題パネル展 ~家族も受けた被害~

難波別院(南御堂)の新しくなった御堂会館でハンセン病問題パネル展を行っています。

[趣旨文] ― ― ― ― ― ― ― ―
2001年、ハンセン病患者原告は隔離政策は憲法違反であると訴え、勝訴判決を得ました。
2016年にハンセン病患者家族もまた地域や学校、職場において、人生の節目においても差別され苦難の人生を余儀なくされた国を訴え、今年6月28日に勝訴判決を得、国は控訴を断念し判決は確定しました。
裁判に関わって、差別というものは個人的な好き嫌いということだけではなく、集合的な意識としての偏見、社会的な集団に対する偏見から来るということも学びました。
責任を問われたのは国だけでなく、地域や学校で家族を差別してきた社会、ひいては私たち一人ひとりではないでしょうか。
まだまだハンセン病問題は解決していません。
パネル展を見て、原告の声に耳を傾け、身近な問題として今私たちに何が問われているのか、考えてみてください。

大阪教区教化委員会 社会・人権部
ハンセン病問題を共に学ぶ実行委員会
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

10月25日から28日まで、御堂会館2階Fホールで11:00から16:00まで行っておりますので是非足をお運びください。


さてこのパネル展は、毎年難波別院の報恩講に合わせて行われています。
同様に、この機会に合わせて邑久光明園のみなさんとの交流会も行われます。

その交流会に今年は園から5名、いちょうの会から3名のご参加をいただけました。
いちょうの会というのは2001年の訴訟の原告の方々で大阪にお住まいの方々が交流のために作られた会とうかがっています。

今日は臨席したいちょうの会のお一人の方と昼食をいただきながら二時間みっちりお話しをうかがうことができました。
療養所へ一度も会いに来てくれなかった親を恨んだが、よくよく家の事情を考えればそれも仕方なかった・・・。実際は母が死ぬ間際まで自分のことを思っていてくれたことを後で知った。
退所して社会復帰してからも苦労の連続だった。そんな中、見習うべき人と出会い、病気のことを知っても支えてくれた人たちがいて今の自分がいる。私は人に恵まれました・・・と、内容の深刻さに反した穏やかな声でお話ししてくださいました。

貴重な人生談をお聞かせいただきありがとうございました。またお会いできる機会を楽しみにしています。

2019年10月23日水曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証⑨


道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称


道綽(どうしゃく)による末法史観(まっぽうしかん)を詳しく見てみましょう。

正法(しょうぼう)・・・お釈迦さま亡き後の五百年間。教えの通りに修行して覚る者(真実の証となる存在)がいた。(教・行・証あり)

像法(ぞうぼう)・・・次の一千年は教えを聞き、それを実践する者はいるが、証となる人はいなくなる。(教・行あり)

末法(まっぽう)・・・次の一千年には塔や寺を建立したりして教えを守ろうとするが、真実は隠れてしまう。そのため、我こそは正しい指導者だというニセ者がたくさん現れて混乱し争いの世になる。かろうじて教えだけがほんの微かに残っている。(教あり)

その後、教えも完全に滅びていく。・・・法滅(ほうめつ)

が生きたのは像法の時代が終わり、いよいよ末法に入ったという時代でした。

2019年10月21日月曜日

寺報10月(表) ―坊守エッセイ―

ご門徒さんを対象に「お仏法の事を学んでみませんか?」と去年の十二月に始まった「真宗を学ぶ会」。
全六講のうち第五講までは高田の大和大谷別院で行い、最後の第六講は御本山での二泊三日の宿泊研修になります。

今回私はスタッフとして全講座に参加させて頂きました。
受講者の皆さんは座談会を重ねるごとに打ち解けて、先月の宿泊研修での座談会では、それぞれが見栄やしがらみに縛られる事なく、素直な気持ちを語り合う事ができたと言っておられました。

「私達は自分の意思をもって積極的にこの研修会に参加した者ではなく、人に勧められて参加したものばかりです。」けれど「自分自身を見つめ直す必要を感じた」「得難い機会を与えていただいた」
研修の最後に班ごとに制作して親鸞聖人の御前で宣言された「宣誓文」の中の一文です。

受講者の皆さんはここに身を運ぶまでの得難いご縁に感謝し、そして大切な何かを持ち帰って下さったのだなぁと感動しながら拝聴いたしました。
【by坊守】

2019年10月18日金曜日

ACT449 仕上がってきました

10月28日(月)午後6時から難波別院(南御堂)御堂会館4階Aホールで行う「朗読劇」と「弾き語りと法話」。
だんだんと日が近づいてきて練習にも熱が入ります。


各々一人でも読み込みをしてくれていて、最初の読み合わせからするとスゴクよくなっています!
中には、「う~ん、これは頑張ってもらわんと・・・」と思っていた人が意外な才能に目覚めて面白い演者に成長してくれたり。
いやぁ、本番が楽しみ♪


私は背景を変えたり、BGMを入れたりするタイミングを演者と相談しながら最終調整に入っています。
こういう何かを作り上げることってワクワクします♪

あぁ、そういえば報恩講もご門徒さんと一緒に作り上げる行事なんですよね・・・。
毎年行っていると新鮮さがなくなって・・・いかんいかん、本業を疎かにしては。
ACT449にも、願隨寺の報恩講にも是非お越しください。

2019年10月16日水曜日

ちいちの華「仏華展」


友人のお坊さんたちがやっている仏華研究会「ちいちの華」。

仏華のスペシャリスト集団として大阪教区内の大きな法要の仏華の多くを彼らが立てています。


そんな彼らがこの度、難波別院(南御堂)の山門落成にあわせて、開門プロジェクト「『御堂“開”館WEEK』~おいでーや南御堂~」の一環として、2019年10月25日(金)~11/4(月)仏華展を開催致します。

御堂会館3階Dホールにて10:00~17:00までご覧いただけますので、報恩講参拝、また「~おいでーや南御堂~」プロジェクトの折、是非ともお立ち寄りください。


うちのお寺で私が立てる仏華とは比べものにならないくらい美しい仏華を観覧できると思いますよ♪

2019年10月13日日曜日

讃迎の夕べ♪コンサートのお知らせ

今年も報恩講に引き続いて素敵な演奏会を催します。楽しい演奏をどうぞお楽しみください。  ♪♪(●^∀^●)♪♪

ープログラム-
三村奈々恵 / パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメーション
渡邉 達弘 / がんばり・タンバリン 他
※変更になる場合がございます。予めご了承ください。

水野萌(写真左) ・・・マリンバ
富山県出身。相愛大学音楽学部打楽器専攻卒業。同大学音楽専攻科修了。第7回岐阜国際音楽祭コンクール打楽器部門第1位。ジャーナリスト特別賞。第19回松方ホール音楽賞受賞。

樽井美咲(写真右) ・・・マリンバ
京都市立芸術大学卒業。管打楽専攻首席。卒業に際し京都市長賞を受賞。同大学卒業演奏会、打楽器新人演奏会等に出演。第一回ウーヴェルチュールコンサート最優秀賞受賞。一般社団法人アマービレフィルハーモニー管弦楽団正団員。

2019年10月8日火曜日

サンマを食べて復興支援!


先日、南御堂で行われた「大船渡サンマまつり」に行って来ました!

晴天の境内はサンマを焼く煙と良い匂いでいっぱい。
サンマを求めて長蛇の列ができていました(*≧∀≦*)



今年はサンマが不漁だと聞いていましたが、看板には新鮮なサンマ3000匹を大船渡から直送とあります。
ふわふわでお腹の中まで美味しかったです!
ごちそうさまでした♪



毎年この時期にやっているようですので、来年はみなさんも是非!
【by坊守】

2019年10月5日土曜日

報恩講のお知らせ

§ 報恩講 §
 日 時:11月13日(水) 午後2時
 場 所:願隨寺本堂

私たち真宗門徒が宗祖と仰ぐ親鸞聖人は1262年(弘長2年)11月28日に、そのご生涯を終えられました。
宗祖が果たされたお仕事の大切さを讃え、文字どおり恩徳に感謝し報いるためのおつとめが報恩講です。
ご先祖さまより受け継いできたお念仏、真宗の教えを今一度いただいて、一人ひとりが自らの生活を振り返り、宗祖親鸞聖人の教えの意義を確かめる、一年で最も大切な御仏事です。


報恩講に引き続き、「讃仰の夕べコンサート」を開催いたします。
ご家族お揃いでご参詣下さいますようお願い申し上げます。

おみがき講
[日時]2019年 11月4日(月) 午後1時
報恩講の準備として、仏具の一年の汚れを門徒の手で磨き、仏さまへの感謝を表します。万障繰り合わせてご奉仕いただけますようよろしく願い申し上げます。

2019年10月4日金曜日

環境井戸端会議

自治会の環境委員さんからのお誘いで「環境井戸端会議」に参加してきました。


我が斑鳩町は全国で4自治体目となるゼロ・ウェイスト宣言の町なのだそうです。
ゼロ・ウェイストとはゴミの焼却や埋め立てをゼロにしよう、そのためにはものづくりの段階からごみを出さない仕組みを作っていこうという考え方のことです。

実際、斑鳩町はごみの分別にかなり厳しいです。
指定ゴミ袋だけでも6種類、その他オムツ用の袋や生ごみ用のポリバケツ、雑紙用の紙袋などがあり、捨て方にも細かい決まりがあります。

面倒なようですが、もう慣れてしまってあまり不便には感じません。
それどころか、たまたま外出先でごみを捨てる事があると、分別しないで捨てる事に罪悪感をもつようになってしまいました。(苦笑)

住民ぐるみの努力の甲斐あって、ごみ処理有料化以降、家庭から出るごみの量は38%減量しているそうです。

海洋ごみ問題や最終処分場問題が取り沙汰される今、斑鳩町の取り組みはとても大切な事です。
町民全体で果敢にゴミ減量に取り組み、故郷を守ろうとする姿は誇るべきだと思います。
【by坊守】

2019年10月2日水曜日

「朗読劇」と「弾き語りと法話」のコラボレーション

現代法話研究会「獅子吼の会」では第5回ACT449(アクト獅子吼)を開催いたします。


新しくなった山門の御堂会館オープニングイベント「『御堂“開”館WEEK』~おいでーや南御堂~」のひとつとして、今回は「朗読劇」と「弾き語りと法話」の二つを組み合わせてお送りいたします。
みな様お誘いあわせの上、ご来場いただきますよう、ご案内申し上げます。   合掌

[日時]2019/10/28(月)午後6時~8時
[場所]真宗大谷派 難波別院(南御堂) 御堂会館4階Aホール
難波別院の新山門下、向かって右側の入口から4階にお上がりください。
― 入場無料 ―
※お席には限りがあります。満席となった場合、先着順とさせていただきます。

●朗読劇「マボロシの地図」
一人暮しの主婦、西崎美砂は住所も無く場所も特定できないような地図で、警察に人探しの捜索願いを出した。警察はその地図を「マボロシの地図」と呼びながらも捜索をしたが、手がかりさえも掴めない。生活安全課の刑事である牧田は知り合いの住職にまで協力依頼することで、見事に地図の場所を見つけ出した。そして、そこで牧田と住職たちが見つけたものは……。

脚本:廣瀬 俊  演出:平野圭晋
<キャスト>牧田(宮部 渡) 遠井(松尾陽子) 西崎(松井 恵) 住職(廣瀬 俊)
拓海(乙部大信) 真治(森 広樹) 洋介(稲垣洋信) 河本(小松 肇)
マスター三波(難波明則) キサーゴータミー(石谷弥恩)

●弾き語りと法話
「弾き語り:角谷早音美 × 法話:洲﨑善範」

角谷早音美:ピアノ、弾き語り、歌手として活動の他ボーカル講師、楽曲アレンジ、作曲等幅広く活動中。2014年にファーストアルバム「LUIZA」を発表。

お問い合わせ:浄琳寺(森 広樹)東成区中道4-16-20(〒537-0025)℡06-6971-5717

2019年10月1日火曜日

寺報10月(裏) ―住職雑感―

御堂筋沿いにある難波別院は奈良県も含まれる大阪教区の拠点です。
その境内施設の山門がこのほど大改築を終え、今月末の10月25日から来月11月4日にかけて開門オープニングイベントを催します。


私の所属する現代法話研究会「獅子吼の会」では、『ACT449』と題した朗読劇と法話のコラボレーションを行ってきました。
その第五回をそのイベントに合わせて開催いたします。
家族を亡くした者の悲しみと迷いと立ち直りを、仏典童話の『芥子の種』と掛け合わせ、ちょっと泣かせる吉本新喜劇風にしてあります。
私は出演しませんが、演出という役で関わっています。

今回は朗読劇に加え、女性ジャズボーカリストと法話のコラボもあります。

奈良からですと遠方になりますが、是非お越しになってください。