2023年12月25日月曜日

年末年始の行事のお知らせ

師走の候 皆さまにおかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、新型コロナウィルスの感染拡大はひとまず落ち着きを見せましたが、インフルエンザや他の感染症が流行とのこと。
なかなか気を抜けない日々が続きますが、予防には変わらぬ配慮をしつつ行事を以前のように戻してまいりたいと存じます。
どうぞみなさま、お揃いでご参拝くださいますようお願い申し上げます。


●修正会
日 時 元旦の午前零時より厳修
※真冬の深夜の寒気が厳しい時間ですので、防寒に十分にお気をつけいただきお参りください。
元旦の日中は随時お参りいただけますように本堂は開けています。

●新年会
日 時 1月5日(金)午後5時より
会 費 2000円
※ご遠方の方は送迎させていただきます。
準備の都合上、ご参加くださいます方は1月2日までにお知らせ下さい。

2023年12月15日金曜日

寺報12月(裏)―住職雑感―

今年の私の重大事件。

第三位、事件ではありませんが、亡くなった父と同じ歳になったこと。
大変感慨深く思うと同時に、自分の年齢を自覚するものでした。

第二位、コンロに火をかけたまま家を離れてしまったこと。
あれだけ妻のやらかしを注意したのに、まさか自分がやってまうとは!
自分の注意力を過信できないと、これも自分の年齢を自覚。

そして第一位、顔左半分の麻痺。
大体原因は脳梗塞かヘルペス、二つの内のどちらかとのこと。
MRIを撮ってもらいましたが脳に異常は見つからなかったので、ヘルペスの方でした。

ヘルペスは帯状疱疹になる原因のあの菌です。
アレが顔の神経で悪さをするとベル麻痺という症状に。

滑舌は悪いながらもお経はあげられましたし、マスクをしていたのでほとんどの方は気づかなかったようです。
でも瞼はちゃんと閉じないし、食事はしづらいし、すごく大変でした。
幸い現在はだいぶ回復しています。

そしてこれもまた、いつまでも健康でいられるわけではないなぁと年齢を自覚。
「生老病死」がいよいよ自分にもリアルになってきたこの一年でした。



2023年12月1日金曜日

寺報12月(表)―坊守エッセイ―

今年は季節の移り変わりが不安定でしたがようよう秋らしくなって参りました。

山粧う、ならぬ川粧う。
竜田公園の紅葉が陽に照らされて鮮やかに輝き、川沿いは正に秋の粧いです。

先月の良く晴れた好日、願隨寺本堂で姉の初孫の初参式を勤めました。
「初参式」とは生まれて来た赤ちゃんが初めてお寺にお参りして阿弥陀様にお会いする人生最初の仏事です。
一般的によく知られている「お宮参り」と同じように古来から勤められています。

法要の後には百日のお食い初めもお祝いしました。
祝いの膳の献立にはどれも意味があって、その願いを一つひとつつ確かめながら可愛いお口にちょんと触れさせました。

最後に願隨寺からの記念の色紙に可愛らしい手形もとりました。

主人公の赤ちゃんは白地に桜模様の産着も愛らしく終始ご機嫌でしたが、それ以上に赤ちゃんの両親と初孫を得て祖母になる姉はとても嬉しそうでした。

生後三ヵ月の赤ちゃんの為の初参式ですが、子の親になり孫の祖母となって三カ月を迎えた家族みんなの為の行事なのだなと感じたことです。
【by坊守】


2023年11月20日月曜日

寺報11月(裏)―住職雑感―

真一、恵栄、成行、聡、清…。

ご門徒さんを待って墓地の管理事務所の前に立つと警察庁指定重要指名手配被疑者のポスターが貼ってありました。
みんなよい名前をいただいたのになぁ…。

「子」という字は、漢字の成り立ちにはないので後付けでしょうが、「一( はじめ)」から「了( おわり)」までと書きます。

我が子であろうと親の思い通りに育たないのを百も承知でも、その子の〝一生〟に親の願いを込めて名付けます。

でも、子どもの方はそこまで意識しないのが普通のようですね。
自分でつけたわけではなく与えられたものなので、有り難さが感じられないのかもしれません。

そこでですが、法名を自分で考えてみませんか?

本当は法名も仏さまからの賜り物としていただくものなんですけど、法名は本来生前に名乗るものですし、改めて「私は人としてこういうものでありたい」という願いを自分で持っていただく機縁になると思うのです。

字はお経の中から採るものなので何でもよいわけではありませんが、ぜひお参りの際にでもご相談ください。



2023年11月5日日曜日

寺報11月(表)―坊守エッセイ―

隣町王寺町では最近オリーブ栽培を推しておられるそうで、十月末に明神山でオリーブ収穫祭のイベントが行われました。

実は春から和裁を教えていた大学生が、このイベントで自作の着物を着て卒論の研究発表をするという事で招待されました。
建築科の学生さんと和裁とオリーブ?
これがどう繋がってどんな卒論になるのか…。

多くの人で賑わう明神山ふもとのオリーブ畑には、建築科の発表らしく学生作の木製のオブジェや折り畳みのテーブルセット等と共に研究成果の説明書きが展示されていました。

その中に居ました、居ました、着物姿のお嬢さんが!
なんでも、布で物を包む事を建築の原点と解釈しいるそうで、日本家屋→調度品→和装というように関連付けて研究されていたようです。

良く晴れた山腹のオリーブ畑に若者たちのはしゃぎ声。
一見端からはよくわからなく思える組み合わせも、若者らしいキラキラした発想に満ちています。

和裁を習うために半年間通った斑鳩のお寺で毎回お稽古の前に手を合わせていたことも、彼女の創造が生まれる心の宝石の一つになってもらえると嬉しく思います。

【by坊守】

2023年11月4日土曜日

お磨き講

今日は報恩講前のお磨き講でした。
11月とは思えない暖かな昼下がり、本堂に8名の御門徒さんがお集まり下さいました。

お磨きして頂く仏具は、鶴亀、菊墱、香炉など。
有り難いことに初めて参加してくださった方もあり、始めに磨き方など少しレクチャーして、さぁ作業開始です!


今年は毎年使っている「ピカール」という薬剤に加えて「ニューテガール」という製品を試してみました。
ピカールがトロッとした乳白色の磨き粉なのに比べ「ニューテガール」はさらっとした無色透明の液体…。その名の通り「手軽」にピカピカになりました!

すべてのお道具がピカピカに仕上げられた後は、おしゃべりしながらのお茶タイム。
お菓子はご門徒さんのお団子屋さんがお供えに持ってきてくださったみたらし団子。
それと、最近ご近所にできたお店「抹茶のふう」さん
おはぎと創作おはぎ「栗しぼり」を用意させていただいて、みなさんそのお店の話題で盛り上がっていました。
コロナで控えていましたが、やっぱり皆さんで寄ってお話しするのは良いものですね♪


お菓子の写真は本堂の照明とブルーシートのせいで美味しそうな本来の色になっていないので、興味のある方はお店のインスタをご覧ください。⇒「抹茶のふう

次は13日の報恩講でお待ちしております。

【by坊守】