2024年5月15日水曜日

寺報5月(表)―坊守エッセイ―

 桜の季節はあっという間に過ぎ去って、季節はすっかり様変わり。今は菜の花の鮮やかな黄色が大和川の堤防を占領しています。

 さて、二月に植えたウスイエンドウが白い花の後に小さなサヤをたくさんつけています。
 毎日さやの太り具合を楽しみにしていたら、先日何者かに先を越されてしまいました。まだ育ち切っていないサヤが食いちぎられて中のお豆さんがこぼれています。カラス?アライグマ?それともまさかの身内の仕業?愛犬のすずちゃん?
 犯人はわからないままですが、横取りされないよう慌ててお初のえんどう豆を摘みました。初収穫は豆ごはんちょうど一回分。つやつや綺麗な緑色で柔らかくてとても美味しかったです。


 こうした旬の物を頂けるのって本当にありがたいことですね。
 嫌な事があったり、自信を失ったり、生活していると悩ましいことが次々と起こってきます。そんな時にかけていただける優しい言葉や温かい笑顔に私はいつも勇気づけられます。季節を感じる美しいもの、美味しいものに出会った時も、同じように力をもらっているなぁ、愛でられているなぁと思うのです。

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