2020年3月30日月曜日

寺報3月(裏) ―住職雑感―

まるで予言のよう。まさか半年後にこんなことになるとは・・・。

昨年の6月、NHKでエイズを取り上げていました。
録画で残していましたので改めて見直しました。
その番組の最後はこんな言葉で締めくくられています。
「もし新たに未知の病が再び社会を襲ったとき、我々は毅然とそれに立ち向かうことができるのだろうか?」

残念ながらできませんでしたね。
法事で東京から帰ってこられた方から発症者が出た地域住民への差別が起こっているお話しを伺いました。
報道でも学校や職場で人権侵害といえる様々な問題が起こっています。

人権侵害は政府や社会という漠然とした存在がするものではなく、私たち一人ひとりが行うものです。
たった今、私は差別をしているかも?いや、しちゃってる!
そう気づくためにも、仏の教えという鏡に我が身を写して向かい合いたいものです。

2020年3月27日金曜日

正信偈のお話 十五⑬

三不三信誨慇懃 像末法滅同悲引
一生造悪値弘誓 至安養界証妙果

三不三信(さんさんしん)の誨(おしえ)、慇懃(おんごん)にして、像末法滅(ぞうまっほうめつ)、同じく悲引(ひいん)す。一生悪を造れども、弘誓(ぜい)に値(あ)いぬれば、安養界(あんにょうかい)に至りて妙果(みょうか)を証(しょう)せしむと、いえり。

(意訳)道綽(どうしゃく)禅師(ぜんじ)は――いつも不信におちいる心の有様と、真実の信のあり方を丁寧に教えさとし、たとえ仏教が滅ぶような時代になったとしても、仏の心は変わることなく悲しまれ導かれます。
一生の間に悪を造った者も、仏の誓いに出遭(であ)えば、いのち安らぐ世界に至って証(あかし)が開かれていきます。――と、このようにいわれました。

2020年3月17日火曜日

マスク作り その後

3月号の願海に「マスクを手作りしています」と書きましたところ、お参り先のお宅の奥様がガーゼを用意していて下さいました。

よくお礼を申し上げて、「今は手作りマスクを作るためのゴム紐が品薄で作れないんですよ」とお話ししたところ、お手持ちのゴム紐を送って下さいました。
お気遣いいただきまして本当にありがとうございます。


今回のマスク不足の影響でマスクの転売が禁止され、ネットショップではハンドメイドのマスクもその対象になり、販売が禁止されています。
手作り品まで買い占めの対象になるなんて…。
いつまでこんな事が続くのでしょうね。

私は50枚ほどのマスクを作って、欲しいと言ってくださる方に配りましたが、材料が無くなったところで生産中止しておりました。

材料をいただけたことですし、様子を見てもう少し作ってみようかなと思います。
【by坊守】

2020年3月10日火曜日

いただいた白木蓮

「木蓮を剪定しましてんけど、いっぱい蕾がついているから活けとかはる?」とご門徒さんから頂いた木蓮の枝に花がさきました。

いただいた時は蕾はまだまだ硬く、花が咲く前に枯れてしまうのではないかと思っていたのですが、真っ白な大きな花がさいたのでびっくり。


白木蓮の花って、少しでも傷つくと茶色くなってしまいます。
でも、咲いたばかりの花は何者にも代えがたい真っ新な美しさがありますよね。
【by坊守】

2020年3月6日金曜日

寺報3月(表) ―坊守エッセイ―

新型コロナウイルスのために何かと騒がしく落ち着かない今日この頃。その影響は身近なところまで迫ってきました。

私のまわりでも突然の休校に戸惑う親御さんや、例年のように在校生に送られて卒業できると思っていた卒業生のガッカリした声を聞きます。
施設の閉鎖やイベント中止の通知には苦渋の決断をされた責任者のご心痛が垣間見え、ただ事でないこの事態がいよいよ他人事でないと思い知らされます。

一番身近な問題なのが何軒もお店を廻っても手に入らないマスクの件です。
今のところ我が家はアレルギー持ちの住職が備蓄していたマスクで不自由していないのですが、事態の収束の見通しが付かない中、節約のためガーゼマスクを自作することにしました。
ウイルス対応の不織布マスクをフィルターとして内部に縫い込む事で防御力アップを図っているんですよ。

この先どのような状況になるかはわかりませんが、できる限り工夫をして乗り切るしかありません。
不足品を買い占めて高額転売する悪質な業者の思惑には絶対乗ってやらないぞ~!
【by坊守】

2020年3月3日火曜日

ちらし寿司

今日はお雛祭りでしたね。


お雛祭りには毎年すし飯をうっすら桃色に染めたちらし寿司を作ります。
我が家のちらし寿司はサーモンやイクラを乗せた海鮮ちらしなのですが、今年は母もちらしずしを作って持ってきてくれました。
子供のころから毎年母が作ってくれた桃色のちらし寿司です。

【by坊守】

2020年3月1日日曜日

春彼岸会のお知らせ

早春の候 願隨寺門信徒の皆様にはお変わりございませんでしょうか。
平素より願隨寺護持運営の為、皆様のご苦労に厚く御礼申し上げます。

さて、連日の報道にありますように新型コロナウィルスの流行により各種の行事が自粛になっております。
こうした状況を踏まえ、春期彼岸会につきまして本堂でのお勤めは通常通り行いますが、お参りの呼びかけは敢えて行わないことといたしました。
(参詣をお断りするものではございません)

なお、納骨堂での個別のご供養は例年通り承ります。

また、例年ですとお勤めの後に門徒総会を執り行いますが本年は中止とし、役員会をもってこれにあたることにしたいと存じます。

何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。


§ 彼岸会法要 §
日 時 : 3月21日(   午後2時
場 所 : 願隨寺本堂