難波別院(南御堂)の新しくなった御堂会館でハンセン病問題パネル展を行っています。
[趣旨文] ― ― ― ― ― ― ― ―
2001年、ハンセン病患者原告は隔離政策は憲法違反であると訴え、勝訴判決を得ました。
2016年にハンセン病患者家族もまた地域や学校、職場において、人生の節目においても差別され苦難の人生を余儀なくされた国を訴え、今年6月28日に勝訴判決を得、国は控訴を断念し判決は確定しました。
裁判に関わって、差別というものは個人的な好き嫌いということだけではなく、集合的な意識としての偏見、社会的な集団に対する偏見から来るということも学びました。
責任を問われたのは国だけでなく、地域や学校で家族を差別してきた社会、ひいては私たち一人ひとりではないでしょうか。
まだまだハンセン病問題は解決していません。
パネル展を見て、原告の声に耳を傾け、身近な問題として今私たちに何が問われているのか、考えてみてください。
大阪教区教化委員会 社会・人権部
ハンセン病問題を共に学ぶ実行委員会
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10月25日から28日まで、御堂会館2階Fホールで11:00から16:00まで行っておりますので是非足をお運びください。
さてこのパネル展は、毎年難波別院の報恩講に合わせて行われています。
同様に、この機会に合わせて邑久光明園のみなさんとの交流会も行われます。
その交流会に今年は園から5名、いちょうの会から3名のご参加をいただけました。
いちょうの会というのは2001年の訴訟の原告の方々で大阪にお住まいの方々が交流のために作られた会とうかがっています。
今日は臨席したいちょうの会のお一人の方と昼食をいただきながら二時間みっちりお話しをうかがうことができました。
療養所へ一度も会いに来てくれなかった親を恨んだが、よくよく家の事情を考えればそれも仕方なかった・・・。実際は母が死ぬ間際まで自分のことを思っていてくれたことを後で知った。
退所して社会復帰してからも苦労の連続だった。そんな中、見習うべき人と出会い、病気のことを知っても支えてくれた人たちがいて今の自分がいる。私は人に恵まれました・・・と、内容の深刻さに反した穏やかな声でお話ししてくださいました。
貴重な人生談をお聞かせいただきありがとうございました。またお会いできる機会を楽しみにしています。
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