2019年1月5日土曜日

寺報1月(表) ―坊守エッセイ―

pht_blg_190105.jpg最近では自宅でお節を作らずに百貨店の豪華なお節を購入されるお宅や、そもそもお節は用意しないというお宅も多いのだとか。

おせち料理の起源は神様に収穫を感謝する「節供」で、奈良時代から平安時代にかけて宮中で「御節供」として振る舞われた物が、江戸時代には大衆にも正月料理として広まり、料理一つひとつに意味が込められた現代の形になったようです。
普段は口にできない縁起物のご馳走を大切な人たちと一緒に食べる大切な行事として根付いていったのですね。

毎年、私は竹輪で作った門松を作ります。
そして、「だいだい(代々)マメに数を取る」と言いながら大根のお漬物、黒豆、数の子を順におてしょに取るのが私の実家でお節を食べる時の習わしです。

真宗らしくはありませんが、ささやかな縁起物と縁起担ぎに、願隨寺の阿弥陀様も、お正月だけは微笑んで許してくださるんじゃないかなぁ(笑)。
     【by坊守】

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