次に訪れた出津教会もド・ロ神父が建てた教会です。
1876年に出津に赴任してきたド・ロ神父の前任のペルー神父は藁葺きの家を住まいとし、そこを仮聖堂として布教活動を始めました。
これまで信仰を公にはできなかった信徒さんたちにとって、自分たちの教会ができたということはどれほどの喜びだったことでしょう。
そして3年後の1879年、外海地区の次の司祭として赴任してきたのがド・ロ神父です。
ド・ロ神父はさっそく自身の設計・施工による教会の造営にとりかかりました。
集落の人々は労働奉仕を惜しまず、その協力によって3年後の1832年に完成したのが出津教会です。
そしてこれが、貧しく辺鄙な陸の孤島に生涯を捧げ、信徒さんたちからド・ロさまと親しまれた神父さまの物語の始まりでもありました。
順番が逆になりましたが、先に訪れた大野教会も1893年、26戸の信徒のために出津教会の巡回教会としてド・ロ神父によって建てられたものです。
【つづく】
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