2020年2月12日水曜日

研修旅行「潜伏キリシタンの史跡を訪ねる」③大野教会

さぁ、長崎に到着しました。
一行と合流しフィールドワークの始まりです!

前日の晩に到着していた他の人たちは、午前中は真宗大谷派の長崎教務所を訪れ、駐在さんから原爆と部落とキリシタンの関わりについてお話しをうかがうことになっていました。
とても勉強になったそうで、聞けなかったことがすっごく残念・・・。

さて、フィールドワーク最初の場所は大野教会です。


「大野は、1599年の平戸領主松浦氏の弾圧で長崎に亡命したキリシタン籠手田一族にゆかりあると伝えられる地。1893年、信徒のためにド・ロ神父が設計し、私財を投じて信徒とともに石造りの教会を建てた。」とのこと。

大野教会は平屋建、瓦葺きの教会です。
鬼瓦が十字架になっているのが見えます。
外壁は玄武岩の切石を当時としては珍しい簡易的なセメントで固めた壁となっています。
外海に面した雨風が強い場所に建っているので、木造ではなく、こうした作りの建物にしたそうです。 

「この壁をどろ壁というんです」
そう言うガイドさんの説明に、内心、どのへんが泥壁なんやろう??と。
そんな心を見透かすように、続く「ド・ロ神父が設計されたので、この辺りのこうした壁をド・ロ壁と呼ぶようになったんですよ」との説明に、一同「あ~っ!」
なんや、みんなそう思ってたんかい(笑)。

と、全く話がそれますが・・・。
駐車場でガイドさんからお話しをききはじめた際、そこから海の方を眺めると沖合に見えた池島は、エネルギー関係の技術者をしていた私の祖父が一時務めていたところです。


幼いときに訪ねたことがあると母から聞いたことがありますが、記憶にはありません。
ですが、好天のお陰でその池島がよく見え、懐かしくないくせになんだか嬉しく感じました。(*^-^*)

話を戻しますと、今回訪れた外海地区の教会はいずれも先に名前が出ましたド・ロ神父との縁が深い教会です。


マルク・マリー・ド・ロは1840年に生まれたフランス人宣教師です。
1868年(慶応4年)6月に来日し、長崎県西彼杵郡外海地方(現・長崎県長崎市外海地区)において、キリスト教(カトリック)の布教活動の傍ら、貧困に苦しむ人達のため、社会福祉活動に尽力されました。

今回のフィールドワークは、そのド・ロ神父を知る旅だったといっても過言ではありませんでした。
【つづく】

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