2019年11月26日火曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証⑩

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

「当今、末法(まっぽう)にして、これ五濁悪世(ごじょくあくせ)なり。唯(ただ)浄土の一門ありて通入すべき路なり」
道綽(どうしゃく)『安楽集(あんらくしゅう)

聖道(しょうどう)とは、仏陀のさとりを得るために自力を尽くして修行する聖者の道です。それは煩悩をかかえたふつうの人(凡夫)には、とても実現不可能な困難な道「難行(なんぎょう)」です。
しかも時代は先に述べたように末法の時。このような世と時に生きる者にとって真実に生きる唯一の仏道は念仏しかない。念仏を信じ称えるという誰にでも実行できる道「易行(いぎょう)」によって仏国土・浄土に生まれることを願うほかない。
これが道綽が決断し選びとった道でした。

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