2019年9月26日木曜日

彼岸会法話「塔婆」

願隨寺での彼岸会の前日、代務寺院で彼岸会を勤めました。
その際、法要を待つご門徒さんたちが「墓寺に塔婆を申し込んでおいたのに立ってなかった」「うちも!」と話しておいででした。
どうやら、墓地のある他宗のお寺さんが塔婆を立て忘れたようです。
;O ̄)「怖~っ」
真宗は塔婆を立てませんし、余所のことですが、何かにつけついうっかりでは済まされないことには気をつけねば・・・と思いながら控えで聞いていました。

さて、勤行を終え、法話の段になったとき、「せや、塔婆のこと、当たり前のように話してるけど、一応説明しとかんとあかんな」と思い、今回の彼岸の法話は塔婆のことをお話しさせていただきました。
その流れで、願隨寺でも同じ話をさせていただきました。

塔婆は、正しくは「卒塔婆(そとば)」であり、昔のインドで仏塔を現すサンスクリット語「ストゥーパ」に中国で字が当てられたものです。
お釈迦さまのお骨をお祀りする仏塔は、始めは大きな塚の形だったのですが、その後に半円に台が付き、高貴な方に差し出される傘が付けられます。
それが中国に渡った際、塚は楼閣の形になり、それが小型化して宇宙の五大元素と考えられていた「地(四角)」「水(円)」「火(三角)」「風(半月)」「空(宝珠)」を重ねる五輪塔へと変化します。
そして、五輪塔は石製から木製へ、そして薄い板へと変わりました。
ですから塔婆の上部のボコボコした形は五輪塔を模したものなんです。


さて、一応塔婆を説明したところで、ここからが肝心なところです。
真宗は塔婆を立てません。なぜでしょう?
よく「真宗は楽でええわ」とおっしゃいますが、別に楽してるわけではありませんよ(笑)。
・・・と、長くなってきましたので続きはまた今度。(・∀・)ノ

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