2021年2月28日日曜日

寺報2月(裏)―住職雑感―

朝食を終えてテレビをつけっぱなしにしていたら、NHKの連続テレビ小説が始まり、主題歌が流れてきました。
今期の歌は「泣き笑いのエピソード」というタイトルなんですね。

お寺の掲示板に先月貼っていた「悲喜こもごもという言葉がありますが、まずは悲しみが先にやってくる。人間が生きていることを感じるのは、悲しいときのほうが多いんですね」という言葉と重なるものを感じました。

この言葉はやなせたかしさんの言葉で、奥さんの病気が見つかり亡くなるまでの辛い闘病生活を、「この五年間はかけがえがなく、命の尊さを実感する充実した日々でもあった」と振り返る中で紹介されていたものです。

悲しいことなんてないにこした方がいいのですが、悲しみを知らないとかけがえのないものの尊さが分からないというのは残念ですが事実のようです。

当たり前の日常が失われた今はその有り難さを学ぶ大切な時なのでしょうね。

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