2020年9月30日水曜日

寺報9月(裏) ―住職雑感―

世界最大のバレエコンクールであり若手の登竜門とされるユース・アメリカ・グランプリもコロナ禍で中止だそうです。

優勝候補とされた一人の女性ダンサーは世界中の有名なバレエ団から今後のオファーが寄せられていたにもかかわらずバレエ界から去りました。
あぁ、コロナのせいで夢が途絶えてしまったのかな、可哀想に・・・そう思ったのですが、さにあらず。
お母さんがお医者さんとのことで、みんなのためにコロナと戦い続ける姿を見て、自分もそういう生き方がしたいと一転!医学の道へ進むのだそうです。

かつてロシアのE・イシンバエワは体操選手を目指していましたが、身長が伸びすぎて競技を断念しました。
しかしあるコーチに才能を見いだされて陸上へ転身し、今も破られない女子棒高跳の世界記録保持者になりました。
彼女は言います。「人は必ずしも始めた場所で終わる必要はない」

夢に描いた夏ではなかった多くの若い競技者たちを、彼女たちの生き方が勇気づけてくれればと願います。

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