2020年9月15日火曜日

お嬢ちゃんの法話の感想文

今日、お参りに伺ったご門徒さんのお宅で、奥さんから「これ、お住さんに見せようと思って」と原稿用紙を渡されました。
原稿用紙の表と裏に何やら文章が書かれています。
「読んでください。読んでください」と促されて読んでみると、あれ!これって・・・。

先月、こちらのお宅で法事を勤めさせていただいた際に、子どもさんたち数人がお行儀に座ってくれていたので、せっかくなのでその子たち向けにと行った法話の感想文でした。

書いてくれたのは小学5年生のお孫さんです。
「あの日、何か書いているなぁと思ったら、それでしてん。私なんか粗筋しか覚えてませんけど(笑)、よぉ覚えてるでしょう」
「こんだけよぉ聞いてくれたら坊さん冥利に尽きますわ」
「それ持って帰ってください」
「いいんですか」
「学校に出した清書は別の紙に書いてますから」

大人相手、子ども相手に関わらず、常々分かってもらえるかなぁ、伝わっているかなぁとお坊さんも悩んでいるんですよ。
それがこんなに記憶に残ってもらえるなんて・・・お話しさせてもらった甲斐があったなぁ♪と本当に嬉しくて胸がいっぱいになりました。
ありがとうMちゃん、宝物にしますね♪

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 『命』

昔、おしゃか様のいとこが鳥を落としました。羽に矢が当たっただけなので、まだ生きていました。
おしゃか様が鳥を見つけました。助けてあげようとすると、
「それは、ぼくがとったものだから、さわらないでくれ。」
といいました。二人は、どちらが正しいか、ちょうろうに聞きに行きました。
ちょうろうは、おしゃか様が正しい、なぜなら、命は愛する人の物だから。と言いました。
なので鳥は、おしゃか様に任せました。

[命は自分だけの物ではない。]

感想文

自殺という言葉があるけれど、自分だけの命と思わずに、自分のことを愛してくれている人の命でもあることを気づきました。
そして今、不要不急のお出かけはしてはいけないといわれています。自分は大丈夫と思わずに、大切な人の命を守るための行動を行いたいと思います。

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