2020年9月23日水曜日

正信偈のお話 十六①

善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪
光明名号顕因縁

善導(ぜんどう)(ひと)り、仏(ぶつ)の正意(しょうい)を明(あ)かせり。
定散(じょうさん)と逆悪(ぎゃくあく)とを矜哀(こうあい)して、光明(こうみょう)名号(みょうごう)、因縁(いんねん)を顕(あらわ)す。

【意訳】善導(ぜんどう)大師よ、インドから中国へ渡った浄土の教えの歴史の中で、あなただけが『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の教えの中に仏(みほとけ)の深い心をさぐりあて、明らかにされました。

(じょう)や散(さん)という修行や善にはげむ善人と、逆らい悪をなす悪人とを等しく迷う人と哀しみ、仏の智慧の光に出遇い、仏の名(みな)を聞き称えるならば、それが因縁となって、心をひるがえし、目覚めていく道があることを明らかにされたのです。



0 件のコメント:

コメントを投稿