2020年10月30日金曜日

正信偈のお話 十六②

善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪
光明名号顕因縁

善導(ぜんどう)大師が生きたのは、道綽(どうしゃく)より半世紀ほど後の、隋(ずい)から唐の時代にかけてです。

二世紀半にわたる南北の分離と異民族による北方支配を終えて統一国家・隋ができたのは五八九年でした。

これによって中国の文化は諸民族の文化や政治システムと結合して新たな段階へと発展します。
諸外国との交流が盛んになり、世界的国家としての中国には西域諸地方、インド、東南アジア、日本、朝鮮などとからの往来が頻繁に行われました。

しかし、煬帝の財政上の失敗と高句麗に対する侵略戦争の敗北によって人民の反抗にあい、わずか四十年たらずで主権は唐に移りました。



2020年10月20日火曜日

寺報10月(裏) ―住職雑感―

お彼岸、お墓参りされましたか?お一人で?家族と一緒に?

「がいこつに なっても すきだよ こんど くるまで まっててね(五歳)」

「なくなられた人にお手紙書いた いちばん大きいお兄ちゃんの はやと君 いまなら 大学二年生 二十歳 おへんじはこない 大好きなはやと君 一回あってみたい ずっと天国でわたしたちを みまもっている わたしの顔も声もなにもしらない わたしのあったことのない お兄ちゃん(小三)」

紹介した詩は二十年前の詩集のものです。
今の子どもたちもこんな風に亡き人を思う心をもってくれているのでしょうか・・・。

心はご縁によって育てられるもの。亡き人のことを想うという普段にはない機会を与えてくれるのがお彼岸のような年中行事の有り難いところです。
お墓参りに限らず、是非お仏事は家族みんなでご参加ください。

2020年10月14日水曜日

報恩講のご案内

私たち真宗門徒が宗祖と仰ぐ親鸞聖人は1262年(弘長2年)11月28日に、そのご生涯を終えられました。 宗祖が果たされたお仕事の大切さを讃え、文字どおり恩徳に感謝し報いるためのおつとめが報恩講です。

ご先祖さまより受け継いできたお念仏、真宗の教えを今一度いただいて、一人ひとりが自らの生活を振り返り、宗祖親鸞聖人の教えの意義を確かめる、一年で最も大切な御仏事です。

[日時]2020年 11月13日(金) 午後2時

[講師]今年はご講師は招かず住職が務めます

例年、報恩講に引き続き、「讃仰の夕べコンサート」を開催していますが、今年は中止させていただきます。


○おみがき講

[日時]2020年 11月7日(土) 午後1時

報恩講の準備として、仏具の一年の汚れを門徒の手で磨き、仏さまへの感謝を表します。万障繰り合わせてご奉仕いただけますようよろしく願い申し上げます。



2020年10月11日日曜日

こんなお返し頂いちゃいました♪

徒歩数分?くらいのご近所にある生き生きプラザで週に1回ヨガに通っています。

先週、ヨガマットを抱えてエントランスに入ろうとすると、同じヨガ教室に通う奥さまが「うっかりヨガマットを忘れてしまって」とお困りの様子…。

「私ちょっと取ってきますんで、待ってて下さい!」と、寺まで走って帰って予備のマットを持ってきて貸してさしあげました。

そして今週。
ヨガ教室が終わって帰りに先週ヨガマットを忘れられた奥さまに呼び止められ、お礼にとアクリル毛糸のイチゴを頂きました!
カワイイ!(・∀・)♡

汚すのがもったいない気もしますが大事に使わせていただきます。

【by坊守】


2020年10月7日水曜日

講演会の撮影のお手伝い

昨日、教区坊守会のお手伝いに行ってきました。

コロナのせいで多くの行事が中止あるいは縮小になっています。
坊守会主催の講演会も例外ではなく、役員と一部希望者のみの聴講とし、会員のみなさんには録画したものをウェブで聴講していただくことにしたようです。

ただし自分たちでは録画や編集、YouTubeへのアップができないので、教区のホームページ委員会へ協力の要請がきました。

受けたときは「えぇ、行かなあかんの~」と言いつつも、そこは各分野のオタクの集まり!
現場での機材のセッティング、テスト、撮影本番では、ああだのこうだのマニアックな会話が飛び交い、実に活き活きとしていました(笑)。
私も新しく買った機材をいろいろと試すことができてとても有意義でした。

それに、職員が用意していたiPhoneは熱で途中で止まってしまって、私たちがいなかったら配信ができない事態になってたところです。
うちらがいて本当によかった、よかった。

さて、講演会終了後の坊守会のミーティングでは、坊守会長の「今後は自分たちでできるようになりたいと思います」との発言に、みなさん「そんなの私たちだけじゃ無理~」となったそうです。
そこへ会計さんが「そんなの主人に言って来させるわ」と一言。
そうなんです、会長、副会長、会計の三役の連れ合いは三人ともホームページ委員会の委員なんです。
私もその一人・・・。

ということで、今後も「えぇ、行かなあかんの~」と言いつつお手伝いにいそいそと出かけることになると思います。
まぁこの件は、教区のお仕事というより嫁さん孝行ということで頑張ります。

2020年10月5日月曜日

寺報10月(表) ―坊守エッセイ―

私の名前は父から一字、母から一字貰って「敏美」です。

小学生の頃「名前の意味を聞いてきましょう」という宿題が出たので親に聞いてみたところ「チャッチャとして美しい子」言われ、子ども心にも「?」な返答。
友達の名前にはそれぞれ意味や願いが込められていてそれが何だか羨ましく、親の名前を一字ずつ順番に付けられただけの自分の名前がつまらなく思えました。

しかも姉や妹に比べて「可愛くない名前」だと思い込んでいてあまり好きになれなかったのです。

先日、祖母の十三回忌が勤められました。
仏前に並べられたお供え物の熨斗に親族の名前が並びます。

私の父は自分の母親よりも先に亡くなっているのでこの場に父の名はありません。
けれど仏前に並んだ姉「直美」と私「敏美」にある「直敏」の字をじっと見ていると、父も私達を通してちゃんとこの場にいるのだと思えました。
これまであまり好きになれなかった名前でしたが、父の一字を貰った嬉しさに手を合わせることができた日となりました。
【by坊守】

2020年10月3日土曜日

お米の収穫前に大変なことになってます


今年の猛暑は凄まじく9月に入っても真夏並みだったせいか、彼岸花の開花が例年より遅れました。
お彼岸より一週間後ぐらいが盛りだったような気がします。

毎朝、すずを連れて散歩に出かけて歩く農道から見る田んぼに例年にはない枯れた部分があります。
「あぁ、これも暑さのせいかなぁ」と思っていたら然に非ず・・・。

お参りに伺った農家さんが「田んぼの中に所々枯れてるとがありますやろ。」
「はい、見ます、見ます。どうしたんやろうなぁって思ってました」
「今年はウンカの被害が出てますねん!」
はぁ、なるほど、あれってそうだったんですね。

帰って検索してみると、大変なことになってました!
米の収穫期を前に、県内の水田で害虫・トビイロウンカの被害が急拡大しているそうです。

>9月以降、汁を吸われた稲が黄色く枯れて倒れる「坪枯れ」が県内全域に広がっており、

これか! 坪枯れって言うんだ。
トビイロウンカは毎年梅雨の時期に中国大陸から風にのって飛来する体長約5ミリの害虫・・・ふむふむ・・・稲の汁を吸って枯らす・・・か。

>JAならけん(県農協)によると、「少なくとも平成以降で最悪の被害規模」。収穫直前で農薬が使えないばかりか通常の薬ではほとんど効かないといい、10月2日に臨時の全県調査をした県病害虫防除所は「時間とともに被害は広がる。米粒がまだ小さくても収穫を前倒ししてもらうしかない」と話している。

ご主人さんがおっしゃるには、地域によって差があるらしく、この近辺でいえば田原本や広陵町はかなり酷いとのこと。
「うちの辺りはまだマシな方なんで、今のうちに刈りたいんやけどそうはいきませんねん」
収穫には段取りがあるので思いついたらできる訳ではない。
そしてなにより、最近は兼業農家が多く収穫に合わせて息子さんらに手伝いに帰ってきてもらうお宅がほとんど。なので、急に日程を変更すると向こうの予定が合わない・・・だそうです。

県農業試験場の談では「大発生の原因は不明だが、今年はとにかく虫の数が多かった」とのこと。

やはり暑さのせいかどうかは素人には分かりません。
でもコロナで経済的打撃を受けている上にこれは辛いですね。
少しでも被害が少ないことを祈るばかりです。

2020年10月1日木曜日

すずちゃんの手術(;ω;)

最近すずちゃんが大人しくなったような気がしていました。

ゴールデンレトリーバーは7歳から老犬の域に入ると聞いていたので、体調に気を付けてあげないといけないなぁと思っていた矢先の事です。
すずちゃんのご飯の食べ方がいつもと違う・・・。

全部食べるには食べるのですが、いつものようにガッつかない。
どうしたの?しんどいの?と心配していた次の日、朝から元気がありません。
体を触ると「キャンッ」と悲鳴を上げるのです。

慌てて受診すると検査の結果「子宮蓄膿症」であることがわかりました。
先代ワンコのアンジュも患った病気です。
即入院して緊急手術をすることになりました。
幸い発見が早く翌朝には退院できたのですが、お腹の傷と首のカラーが痛々しいです。

これからも健康に気を付けて見守ってあげて長生きしてほしいと思います。

【by坊守】