2019年8月8日木曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証⑦

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

ふつう歴史の見方というと、人類は進歩し、世の中はだんだん発展していくという見方をします。
これを発展史観といい、キリスト教の終末論と対立する理論として起こってきた近代の歴史観です。

一方、仏教では「四劫(しこう)」といって世界の変遷を四つの長い時期で説明します。世界が始まり、成立し(成劫(じょうこう))、安定し(住劫(じゅうこう))、破壊し(壊劫(えこう))、何もない(空劫(くうこう))、これを繰り返すというのです。

全く同じではありませんが、ビッグバンで生まれた宇宙が安定、やがて崩壊、そしてまた新たに誕生するというモデルに近いものです。


0 件のコメント:

コメントを投稿