2019年6月1日土曜日

寺報6月(表) ―坊守エッセイ―

大学生の娘が就職活動に励んでいます。
希望はいろいろとあるようですが、その一つが自宅から通える職場。

娘は都会のゴチャゴチャが苦手らしく、田んぼが見えない所には住めないそうです。
通園、通学で通った農道の季節折々の風景に愛着を持っているのでしょう。

今日も愛犬の散歩で娘と一緒に農道を歩きました。
「そろそろ水を入れはるなぁ。」「空とか山が田んぼに映って綺麗やなぁ。」と、小吉田の田んぼは今も娘の感受性を育ててくれます。

夜、散歩していると短く「ケケッ」と鳴いて飛び立つ鳥がいます。
子ども達が「田んぼカモメ」と呼んでいたこの鳥は鳧(けり)という鳥なのだそうです。

結構よく見かけるのでどこにでもいるのかと思ったら、ネットで調べると珍鳥と出てきました。
田んぼが無いと生きていけないこの鳥が暮らしていける環境が保たれているのは、大切に田んぼを守っておられる方々のご苦労のおかげです。
いろんなおはたらきに感謝。南無阿弥陀仏。
     【by坊守】


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