2020年8月30日日曜日

寺報8月(裏) ―住職雑感―

アメリカのマスク反対派が「義務化は憲法に定められた個人の人権を侵害する」と怒ってます。

大げさな主張に思えてどうもピンとこないので、あれってアメリカ人にとってそんなに説得力のあるものなん?と友だちの社会の先生に尋ねてみました。

すると聞いたことを後悔するくらい長~い説明に付き合わされるはめに(笑)

要約すると、めっちゃあります!
アメリカはその国家の成立から、自主独立、自由に最大の価値を置いていて、アメリカ人は自由を侵害されるくらいならコロナで死ぬ!って人がかなりいてます・・・だそうです。

仏教でいう自由は、自分の思いを貫き通すことではなく、絶対こうじゃなきゃヤダ!という執着から解放されることをいいます。
頑なな心はかえって自身を不自由にして、自分だけでなく周りも不幸にすることも。
自由という思想が素晴らしいものであるためにも融通無碍の心でありたいものです。

2020年8月29日土曜日

27組青年会主催・子ども夏祭り大会

27組青年会主催の夏季交流会。
正式名は固いですが、要は子ども夏祭り大会です。

今年は新型コロナウィルスの流行のせいで縮小を余儀なくされました。
例年でしたら流し素麺をするのですが、今年は飲む分は水分補給が必要なのでOKですが、食事はなし。
子どもたちもガッカリですが、私もノンアルコール・ビール片手におつまみなしというちょっぴり心許ない夏祭りでした。

それでも、何もかも中止中止のご時世で、感染対策を十分に考えて子どもたちに楽しい思い出をつくってあげようという会長さんの努力には頭が下がります。


うちはもう小さな子がいないので、代わりにすずちゃんを連れて行きました。

大きなワンワンに初めは恐る恐るだった子どもたちも慣れてくれば大人気♪
可愛い動物パワーは偉大です。

でも水が大好きなすずちゃん、釣りコーナーのプールに飛び込んだりと迷惑もかけました(笑)。

途中、軽く夕立が降り、その後虹がでました。
これにも子どもたちはテンションUP♪

日が暮れ始めて最後は花火。
会長さんがわざわざAmazonで取り寄せてくれた花火は、その辺のスーパーで売ってるのとは全然違うなぁと大人たちはそんなところに感心(笑)。


そして、火花が散り煙がもうもうとする景色を見て大人たちは「テロか抗議デモみたいやなw」と。
もうすっかり無邪気な心を失ってしまっています。(T▽T)

そんなこんなありましたが、楽しい夏祭りでした。
翌日、会長さんとこの子どもたちは大満足して眠りについたとお手伝いのお礼と一緒に報告がありました。
どういたしまして、子どもたちの楽しい思い出作りのお手伝いができたことが、こちらもよい思い出になりましたよ。

2020年8月23日日曜日

すずちゃんの川遊び

毎日暑いのですずちゃんを泳がせてあげようと、涼しい川を求めて車で出かけました。

例年、忙しいお盆を終えてお参りが一段落した頃にお疲れ様会として近場で一泊の家族旅行をしてきました。
でも今年はコロナのことがあるので住職は不参加。
「仕事ならともかく、呑気に出かけて行って万が一のことがあったらあかんからなぁ」

ということで私と娘の二人きり。
ある意味気楽な旅です(笑)。

向かったのは、友達に聞いた川遊びにお勧めの場所で、山道をどんどん走った人里離れたところです。

蝉の声と川の流れの音しか聞こえません。
人気がないのでマスクを外して思いっきり森の空気が吸えます。

すずはというと、子どものように飽きることなく水と戯れ続けます。
人間で言えばもうすぐ還暦のおばちゃんなんですけどね(笑)。

【by坊守】

2020年8月19日水曜日

採りたての茄子を

 採りたての茄子をご門徒さんからたくさんいただきました!

うちの家族はみんな茄子が大好きです。
焼き茄子もいいしバターで炒めても美味しいし♡
でも一番人気はやはり揚げびたしでしょうか。

揚げ物なのでお料理している最中はとても暑いのですが、お出汁に浸して冷蔵庫でキンキンに冷やした茄子の揚げ浸しは格別です。

大変おいしゅうございました!ごちそうさまでした♪

【by坊守】

2020年8月15日土曜日

永代経勤修 ~疫癘の中のお盆

新型コロナウィルスの流行により多くのお寺さんが法要を中止、あるいは内勤めにされる中、正直例年通りに勤めることに迷いはありました。

感染のリスクはゼロにはできません。
命に関わることに責任の取りようはありません。
でも、こちらが一方的に門を閉ざして機会を閉ざしてしまうのもどうだろう・・・。

同席する時間を短縮するために、お勤めだけして法話をなしにする、そういう式次第で行うところもあります。
でも法要は勤行と法話の両輪あってのものでは?

講師を呼ばずに自分で法話をすればいい。
お彼岸のときはそうしているので別に構わないといえば構わないんです。
でもやっぱりこんな時だからこそ先生のお話を聞いてもらいたい・・・。

どれも単なるあなたの意地では?そう言われればそうかもしれない・・・。
そんな風に逡巡の毎日でした。

そしていざ当日。
講師の宮部先生は『御文』の四帖目第九通の「疫癘の御文」を引いて、本来死すべき身であることを忘れて生きている私たちの有様についてお話しくださいました。
例えコロナを避けられたとしても、「生老病死」は避けられません。
死すべき身であることを常に自覚した上でどのように道を選び生きるのか・・・それが仏教をいただく者の生き方です。


結果として例年の半分のお参りでしたが、十分すぎるほどです。
自らの選びでお念仏するために足を運んでくださったみなさまに深く感謝申し上げます。

2020年8月10日月曜日

正信偈のお話 十五⑱

 道綽決聖道難証 唯明浄土可通入

万善自力貶勤修 円満徳号勧専称


道綽(どうしゃく)私たちが起こす悪や罪とは、あたかも「暴風駛雨(ぼうふうしう)」のようなものだといいます。
大きな罪は暴風のように吹き荒れる。小さな悪はにわか雨(駛雨)のように突然降ってくることもある。
人の心やその変化による生活の揺らぎ、また社会全体の変動がよく表現されています。

そうした自らの生きる時代と人間存在への危機意識。
それが「末法の世」に生きる者にとって
何が真実なのかを求める心をうながす働きとなります。
一番大切なことは、自分がどんな時代に、何者として生きているのかということ。
つまり、「時」
と「機」を知って仏の誓いに出会うことしかないのですと道綽は教えます。

2020年8月7日金曜日

灯籠の組み立て

コロナの影響で例年よりは少な目でしたが、今年も願隨寺万燈会永代経の準備の為、お集まりいただきました!

ソーシャルディスタンスに気を付けて境内の除草作業、本堂を開け放しての灯籠の組み立て作業です。


いつもよりも人数が少ない分、一人当たりの作業量が多かったのに手早く作業して頂き60個余りの灯籠が一時間ほどで仕上がりました。

ご奉仕くださった皆さん!有難うございました。

【by坊守】

2020年8月3日月曜日

ホテイアオイとメダカ

 御門徒さんのご主人様が大切に育てられたホテイアオイを頂きました。

綺麗な緑が目に鮮やかで紫の花もとても素敵なのですが、我が家には手水鉢を荒らす悪戯犬のすずちゃんがいるので、油断をするとホテイアオイがやられてしまいます。

そこですずちゃんの手が及ばないようホテイアオイ用の鉢を用意することにしました。


本堂の縁の下にしまってあった古い火鉢を出してきて、綺麗に洗って水を張りホテイアオイを浮かべます。
青い鉢にホテイアオイの緑が綺麗°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

住職が「メダカでもいれたら?」というので早速お迎えしました。
境内の一角が涼しくなった気がします。



【by坊守】

2020年8月1日土曜日

寺報8月(表) ―坊守エッセイ―

長かった梅雨がやっと明けました。
平年より10日も遅く、過去三番目に並ぶ遅さなのだそうです。

とはいえ、明ければ途端に猛暑。
梅雨の合間に以前から欲しかった月桂樹の苗を植えたのですが、植えたばかりの苗がへたばってしまわないか心配しています。

今年はコロナのせいで何もかも「いつもと違う…」と感じてしまいますね。

近年、未曽有の大震災、百年に一度の大雨、未だ経験したことのない暴風雨等、こんな事が実際に起こるなんて…という事がどんどん起こってきます。

先日、コロナ対策について東京医師会会長さんから「今が最後のチャンス」と強く警鐘が鳴らされました。

親鸞聖人が「明日ありと思う心の仇桜…」と詠まれた時、鴨川の河原には疫病で亡くなった方の遺体が溢れていたそうです。

そんな光景がこの現代に繰り返されるはずがない…でしょうか?
これまでの自分の狭い経験にあぐらをかかず、危機感を持って今一度心を引き締めませんと。
【by坊守】