2020年5月5日火曜日

不安から開かれる道

今月の寺報には、南御堂が製作した「不安から開かれる道」というリーフレットをつけてお配りしました。

この度の新型コロナウィルスの流行により多くの方が犠牲になっておられます。
こうした疫病の流行は歴史では何度も繰り返されてきたことで、蓮如上人の時代にもあったことです。

それ故に蓮如上人は「疫癘(えきれい)の御文」というお手紙をお書きになられました。
蓮如上人が書かれたそのお手紙には、このところ疫病で多くの人が亡くなっているが死ぬのは疫病が原因ではなく生まれたから死ぬのです・・・とあります。

身も蓋もないように思えますがそうではありません。
普段、死を自分と無縁のものと思っているが故に、いざリアルに死を感じたときにパニックになったり自己保身に走ったり・・・。
そんな私たちだらこそ、常日頃から生と死をしっかり見つめて生活していきましょうというのが仏教です。
だってしょうがないじゃない!というその心を深く掘り下げることによって、私という存在はどのようなものか、人間という存在はどのようなものかということに気づいていくのが仏教です。

そんなことがこのリーフレットにも記されています。
真宗大谷派・大阪教区のホームページ『銀杏通信』上にも上がっていますので、是非お手元に届くご縁のない方にもご一読いただければと思います。


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