2020年5月22日金曜日

寺報5月(裏) ―住職雑感―

コロナ休業中、有り余る時間を使って断捨離を行いました。

自分が住職になり生活が変わった時に身辺整理して以来、十数年ぶりの大掃除。
私的な物の判断は比較的簡単なのですが、仕事に関わる本や書類の扱いに難儀しました。

中身に目を通す時間、「これはいる?いらない?どっち?」と悩む時間、分類する時間、家族にも分かるように収納場所を考える時間・・・。
このペースではひっくり返っているこの部屋が休業中に元に戻るのか心配でしたが、ともあれ一区切りはできました

さて、断捨離の語源はヨガだそうですね。
インド発祥という起源を同じくする仏教にも同じ思想があって、「断行(新たに入ってこないようにする)」「捨行(今あるものを捨てる)」、それによって執着を離れるというものです。

でも何が本当に必要で何がそうでないのかって実は自分では分からないもの。
どんなに思い入れがあっても、どんなに将来を考えた末であっても、執着がゼロだということはありません。

逆に執着のない判断だとどうなるか?
遺品もそうですけど、引き継ぐ人の「いらない」の一言でチャンチャン。
本人の執着なんてその程度のものなんですよ、悲しいけど(笑)。

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