正信偈のお話 十五⑮
道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称
仏の誓願を信じて念仏してみても思うように救われないではないか・・・。
この疑問に対して曇鸞(どんらん)は、その不信を吟味することが大切だと教えています。
「そもそもあなたのする念仏は仏の心と一致していません。動機が不純だし、信じているのかいないのかもはっきりしない。尚かつ、決断と選びもはっきりしない。あれも信じ、これも信じ、いろんな思いが混じって持続していない。それでは信じたことにはなりません」
この指摘を他人事ではなく、自分への厳しい問いかけだと受けとめたのが道綽(どうしゃく)です。
不信の中身を自覚して、まことの心としての信とは何かをつきとめていこうとされました。
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