2019年12月27日金曜日

正信偈のお話 十五⑪

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

道綽(どうしゃく)が生きたのは六世紀。
当時の世界の動きはというと、東ローマ帝国が地中海沿岸のゲルマン諸国を征して最大版図を獲得した頃です。

それに伴い、キリスト教会が教線を広げていきます。
とくにローマ教会の権威が高まります。

そして六、七世紀にかけてアラブ民族が台頭してきます。
なんといっても大きいのは、マホメットがアラビアのメッカに生まれたことです。
彼の布教によってイスラム教が成立し、アラビア人の民族的自覚が高まり、イスラム教の宗教国家が形成されます。
がてイスラム世界は、アジア、アフリカ、ヨーロッパにまたがる大帝国を作っていきました。

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