2019年7月28日日曜日

寺報7月(裏) ―住職雑感―

原田さんというお宅にお参りに行くと、いつものように親御さんと一緒に小学生のお嬢ちゃんも。


小さな頃からモジモジ恥ずかしそうにいろんな質問をしてくれて、その日の質問は「お経の中で原田の名前が呼ばれたんだけど・・・」でした。
「えっ、原田?(出てくるはずはないけど、なんのことやろ?)ハラダ、ハラダー、ハーラダ・・・。あっ、ハーラーダ!」。
『阿弥陀経』の始めの方に出てくる、このお経が説かれた時にその場にいた弟子の中のお一人の名前です。

「賓頭盧頗羅墮(びんづるはらだ)という名前のお坊さんやな」「へーっ、その人、偉いの?」「そりゃ、お経に名前が出てくるくらいやし、十六人の偉い坊さんの一人や」「へーっ♪」

子どもの集中力と感性ってスゴイ。
大人にはムニャムニャとしか聞こえない中から、疑問や感動の種を見つけられるんです。
いろんなことで毎日新鮮で羨ましいですね♪

2019年7月24日水曜日

「永代経 ならびに 万燈会」のお知らせ

[日時]8月15日(木)午後7時~ 9時
[講師]門真市 西稱寺住職・ 宮部 渡 師
・勤行中、焼香がありますのでご家族おそろいでお参りください。 ・この一年に新仏を迎えられたご門徒様には法要中に別途ご案内させていただきます。

○万燈会点灯 午後6時半より ・献灯いただきました灯籠は境内、本堂の縁に荘厳いたします。ご家族で点灯ください。

2019年7月20日土曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証⑥

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

しかし、武帝(ぶてい)が死ぬと廃仏令は緩められ、隋(ずい)の高祖文帝(ぶんてい)が即位すると直ちに仏教の復興が始まりました。

そこで道綽(どうしゃく)は二十歳を過ぎて再出家します。

彼は仏教学者になろうとして研究に打ち込みます。それとともに、慧瓚(えさん)禅師に師事して十数年間修行に励みました。
その修行は、かつてのお釈迦さまの教団のように山林に住み、乞食(こつじき)する最低生活をしながら、半月ごとに自分の犯した罪や過ちを懺悔(さんげ)して暮らすという厳しいものでした。

ところが、48歳の時、郷里の玄中寺(げんちゅうじ)にある曇鸞(どんらん)の徳を讃える碑文を読んで、それまでの修行を全て捨てて、浄土の教えに帰依(きえ)したのです。

2019年7月16日火曜日

中学生着物教室+

先日、中学校に着付けを教えに行き、蝶々結びの解き方を知らない子がいたことを書きました。
あれからいろいろ考えたんです。

その子も結び方はきっと親御さんから教えてもらって一生懸命練習して結べるようになったのでしょう。
そして「そうそう、上手にできたね」って教える方は喜んで。
でも考えてみたら、教える方ってできるようになることをゴールにして、そこで終わってしまうってことよくあるかも。

これができたんだから、元には戻せるでしょ。
これができたんだから、そこから先は分かるでしょ。
これができたんだから、同じようにできるでしょ。
そんな風に教える方は思い込んでしまいます。

人にものを伝える時、教える方で完結せずに、相手の側に立つことが大事だなと改めて思いました  by坊守】

2019年7月12日金曜日

お好みソース饅頭

毎年この時期、金沢の友人のお寺へお盆のお手伝いに行きます。

お盆を行う時期には旧盆(8月)と新盆(7月)と二種類あって、これは明治5年に旧暦から新暦へ、太陰暦から太陽暦へ変わったときに、元々の時期に合わせたか日にちに合わせたかという違いによるものです。

さて、毎年、大阪駅からサンダーバードに乗る前に百貨店でお土産を買うのですが、今年は「お好みソース饅頭」というものを見つけました。
これは大阪らしいやん!と今年のお土産に決定。


オタフクソースが展開しているoh!!sauce(オー!!ソース)は阪急うめだ本店に201812月にオープン
新開発の固形ソースを中心に閉じ込め、いつでもどこでも片手で食べられるハンバーガー感覚のお好み焼「お好みソース饅頭」など、今までにないソースの楽しみ方を提案する、阪急うめだ本店とコラボレーションしたテイクアウト専門店・・・だそうです。

お好みソース饅頭の「そば」「うどん」「カレーうどん」「いか&イカ天」「カップたこ焼」「トマト&キャベツ」の全6種類を各一個ずつ購入しました。

自分が食したことのないものを持って行くのは少々不安でしたが、後で向こうのご家族に感想を聞くと「うん、お好み焼きでした」とのこと。
そのまんまの感想ですが(笑)、「う~ん、イマイチお好み焼きらしくなかったわ」と言われるよりよかったです。
ちゃんとそれらしくいただけたということですからね。

また何処かへ行くときには買ってみようと思います。
でもその前に自分でも食べておかないとね



2019年7月11日木曜日

中学生着物教室

近隣の中学校に毎年恒例の浴衣着付け教室に行ってまいりました。

中学2年生の家庭科の授業の一環で、一クラスずつ男女に分かれて浴衣の着方、帯の結び方を学んでいただきます。

私はいつも男子担当なのですが、慣れない浴衣に袖を通し、角帯に四苦八苦する少年達はそれぞれにとても可愛いです。



毎年いろんなタイプの子に出あいますが、毎年思うのは各クラスによってカラーが全然違うということ。
それに、教える側が当然わかっているだろうと思ってもなかなか伝わらないということ。

今年一番驚いたのは、蝶々結びができるのにほどき方を知らない子がいた事でした。
懸命に結び目をほどこうとする子に「ここを引っ張ったら簡単にほどけるのに・・・」と引っ張って見せると、「知らんかった!!!」と関心されてしまいました。

ウチの子は大丈夫か?Σ(゜Д゜)   by坊守】

2019年7月8日月曜日

インド仏跡参拝2018 ラダック・カルギル編①乗馬で万年雪まで

初日はスリナガル[1730m]からカルギル[2670m]へ。
参考までに、日本でしたら北陸の白山が2700mです。
この日の移動が行きでは一番高度差がありました。


スリナガルを出てからしばらくは、まだ立山黒部アルペンルートみたいな感じ。
道もよくて快適です。


ガイドさんが言うには、途中に観光地があるらしく、「雪、見ますか?」
ちなみにガイドさんは日本語ペラペラです。
「雪、見ますか?馬、乗りますか?往復二時間ぐらいです」

私たちの旅は仏跡メインなので、ツアーではなく自分たちでコースを考えます。
ホテルや交通手段は押さえておきますが、目的地までの途中の道のりで立ち寄る所はその時次第という、かなりアバウトな旅なんです。
「どうする?」「行ってみようか?」「じゃあ、お願いします」

ソングマークというところに着くと、インドの人たちも乗馬観光をお目当てに来ているらしく、たくさんの馬が用意されていました。
一人ずつに一頭あてがわれていざ乗馬。


落ちはしないけど、バランスをとるのに腹筋とか太ももとか結構筋力を使います。
みんなが行こうと言うので黙っていましたが、腰痛持ちの私は二時間の乗馬がとても不安なスタートでした。

心配はともかく、乗馬自体はとても快適で楽しいものでした♪
以前、馬を扱っていたご門徒さんから馬はとても賢いと聞いていましたがその通りで、この乗馬ツアーでは一人の馬子が二三頭の馬について「チッチッ」と声に出して時々指示をするだけで、後は馬が自分で足場を考えて、道を選んで進んでくれます。


乗っている者は全くの馬任せ。
岩場を越えたり、切り立った斜面の縁を進んだり・・・こっちよりも向こうの方がいいんじゃない?とハラハラしますが、たぶん私たちよりよく分かっているのでしょう。たぶん・・・。


林を抜けたり、川をジャブジャブ渡ったり、クロスカントリーを満喫です。
目的地のかなり近いところまで、馬は私たちを乗せたまま急な斜面を登ってくれました。


最後は自分で登らなければならず、息が上がります。
高度計を見ると2940m
富士山でいえば、もうすぐ8合目のあたりです。
日頃の運動不足もありますし、息が上がって当然です。フゥ~ッ。



そうして、とうとう山腹の陰に残った万年雪にたどり着けました。
トレッキングは予定に入っていなかったので、よい道草をさせていただきました。
ほとんど馬のお世話になっているのでトレッキングといえるのかは分かりませんけどね(笑)。


帰りに可愛い羊の親子を見つけてアルプスの少女ハイジっぽい感動に浸れたりとか(インドだけど)、そんなこんなで無事怪我もなく乗馬ツアーを楽しく終えることができました。
その後腰痛が出ることもありませんでしたし、めでたしめでたし。

2019年7月5日金曜日

寺報7月(表) ―坊守エッセイ―

ツバメたちの子育てもそろそろ終わり、巣立ちの季節でしょうか。

先日ご門徒の奥さんから「飛べない雛がいる」と聞き見に行ってみました。

兄弟の雛達は巣立っていったのに一羽だけ飛ぶことができず、親が周りを舞って飛ぶことを促すのに地面から飛び立てずに、結局取り残されたようです。
観察してみると片方の羽が三分の一くらいの大きさしかありません。

健気に飛ぼうともがいていますが、自然界では生きていけないと判断して保護することに。

雛用の練り餌をあたえながら、数日様子を見てから県の鳥獣対策係に野鳥を保護する届けを出すことにしました。
しかし、残念ながら四日目の朝まで生きられませんでした。

自然界は絶えず生と死が重なり合っています。

本来ならば飛べない雛はカラスや他の命を繋ぐ糧となるべきなのかもしれません。
それでも、飛べないツバメは小さいけれど確かにこの世界にある多くの命の存在を気づかせてくれました。 【by坊守】



2019年7月1日月曜日

願隨寺のホームページをリニューアル★

願隨寺のホームページをリニューアルしました。
o(´∀`o)☆・゚:*☆【ネ兄】;:*:;゚:*☆ヽ(o´∀`)o

新しいホームページはこちら。>>真宗大谷派(東本願寺) 願隨寺

Googleサイトはシンプルですが、使いやすいので更新が楽になります。

これからもよろしくお願いいたします。