2021年4月8日木曜日

コロナ禍の灌仏会

今日4月8日はお釈迦さまのお誕生日です。
お釈迦さまの誕生をお祝いするお仏事を「灌仏会(かんぶつえ)」または「お花まつり」といいます。

灌仏会の「灌」は「そそぐ」という意味で、お釈迦さまの誕生を天が喜び、祝福のために甘露の水を注いだという逸話によるものです。

お釈迦さまはルンビニーという地の花園でお生まれになられました。
そして、生まれてすぐに七歩歩いて立ち上がり、右手を上げて天を、左手で地を指しながら「天上天下唯我独尊」と言葉を発せられたという逸話に基づき、幼いお釈迦さまのましますお御堂に花を飾ります。

うちの灌仏会では、お参りの際にご自宅から持ってきていただいたお花を供えていただいてもいいようにしてあります。
写真の水仙は、一本の茎に二つの花をつけていて珍しいからとご近所のご門徒さんがお供えしてくださった花です。

さて、柄杓で甘茶をすくいお釈迦さまにかけ手を合わせていただくというのが作法ですが、その際に柄杓を持っていただかなければなりません。
未だ新型コロナウィルスの感染が衰えませんので、今年は除菌スプレーを用意しました。

花御堂の横に除菌スプレー…。
なんか物々しくて残念な気持ちになってしまいます。
来年は憂い無くお祝いできますように。

合掌


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