2020年6月20日土曜日

寺報6月(裏) ―住職雑感―

緊急事態宣言の最中、初めての方からお電話をいただきました。

遠方の親類が死去したのですが、このような事態なので家族だけで葬儀を執り行うことに。
本当にお世話になった人なので駆けつけたい気持ちは山々なのですが仕方ありません。
せめて葬儀の日にそちらのお寺で弔わせていただけますか?というものでした。

リモート会葬といったところでしょうか。
もちろんお受けさせていただきました。

GWの里帰りもそうですが、会いたい人に会いに行けないというのは大変辛いことです。
そういう意味でも今回のコロナ禍は罪作りですね。

涙を浮かべながらお焼香されたその方は、帰り際に「母が喜んでくれていると思います」とおっしゃいました。
「若い頃ヤンチャが過ぎて亡き母には随分と心配をかけました。そんな自分がこうしてお寺へ手を合わせにくるなんて・・・」と。
きっと故人もお母様も阿弥陀様もお喜びになられたと思いますよ。

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