2020年6月1日月曜日

寺報6月(表) ―坊守エッセイ―

人々が流行り病に右往左往している間にも季節は移り、木々草花は粛々と夏へ向かっています。

本堂横の富有柿の木は前住職の父が植えたもので、母が肥しを置いたりして大切にしています。
ところが母が肥しを置くと犬のすずが掘り返してしまい、その度に私が叱られていました。
そこで何とかしようと『すず除け肥しガード』を制作しました。

柿の木のまわりを囲い、上に金網を乗せた構造で、肥しを置く時は網を簡単に外せるようにしてあります。
こちらの本気が伝わったのかすずは肥しを荒らされなくなり、今年は柿の木にたくさんの花がつきました。

この柿の木がいつまでたっても痩せっぽちで育たないのは、元々は父が庫裏の南側に植えたのに母の希望で日当たりの良くない今の場所に植え替えたせいだと思っていたのですが、実はちゃんと守ってやらなかった私の責任だったのかもしれません。

今年はいくつ実がなるか、秋が楽しみです。
【by坊守】


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