2020年6月15日月曜日

正信偈のお話 十五⑯

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

「そうでした。まことに不透明、不徹底、不相続の心でしかありませんでした。
それにも関わらず我が思いを信心だと思い込んでいました。
ようやくわかりました。
そんな人間の一生を貫くような課題を持ち続けること、それが信心なのですね。
それは個人の思い計らいを超えてもたらされる、全てのいのちあるものを救おうとする願いなのですね。
そして、その仏の心にうなずけるひたすらな心、一心。それこそが純粋にして真実の心なのですね」

道綽(どうしゃく)は己のみ仏(ほとけ)への不信感の内容を吟味し、み仏に背き続けている人間の心のあり方を知ることで、まことの信心を彰(あきら)かにされたのです。

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