2020年4月30日木曜日

オンライン会議の違和感

オンライン会議、なんか疲れる・・・。
そのように感じる人は私だけではないようです。

「Zoom疲労はなぜ起こるの?ビデオ通話が脳に与える影響とその改善策」が以下のサイトに紹介されていました。

Zoomとは現在一番使われているオンライン会議用のシステムです。

https://nazology.net/archives/58193

理由としては、Zoom疲労が起こるのは、情報の欠如・カメラ意識・注意力の分散によって脳が疲れてしまうからだそうです。

そして、改善策として、カメラをオフにして画面を横にずらすとZoom疲労を軽減できるとのこと。
詳しい内容は記事をお読みください。

実際、私はパソコンのモニターを2台並べて使っているので、脇のモニターに中継画面を表示して行うと随分と楽になりました。

カメラをオフにするよりこの方法のほうが便利です。
見ようと思えば視線を横にずらせば参加者の表情が見えますし。

そんなこんなで随分とオンライン会議にも慣れてきました。
最近はこれに慣れすぎるのもどうかなぁ、出不精になってしまいそう・・・なんてことも考えてしまいます。

2020年4月26日日曜日

正信偈のお話 十五⑭

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

道綽(どうしゃく)は師と仰ぐ曇鸞(どんらん)からの問いかけに対して、全身全霊をあげて応答しようとしました。

その問いとは、「念仏を称えても闇は晴れないし、願いも満たされないのはなぜか?」(曇鸞『浄土論註(じょうどろんちゅう)』)でした。

阿弥陀仏の本願は、南無阿弥陀仏の名号にあらゆる善や行の総体として、すべての功徳を備えている。
まさに真実の心をこめた言葉が南無阿弥陀仏である。
その名を称えるならば、すべての願いは満たされる。
そう誓われています。


ところが、その仏の誓願を信じて名を称え、念仏してみたが、その通りにならないというのです。
このことは曇鸞、道綽に限らず、誰もが一度は首をかしげる疑問ですよね。

2020年4月23日木曜日

マスクを添えさせていただきました

コロナ騒動でマスクが不足し手作りするようになってから、普段月参りしている御門徒さんにマスクをお配りできればと思っておりました。
けれど、マスクを作る為の材料(特にゴム紐)が品薄で手に入りにくくなり、皆さんにお配りできるほど数が揃えられないと諦めていました。

何かゴム紐の代わりになるものはないかな?と探して、見つけたのが靴下を生産する時に出る端切れです。
柔らかく伸縮性がありマスクにピッタリです。
格安で販売しておられる所を見つけて必要分を確保することができました。

裏地に使うガーゼや品切れの白色ミシン糸も友人が提供してくれた物で、これもとても助かりました。
制作に一週間かかりましたが、無事にお配りできたのはいろんな人たちの協力のおかげです。


そして、必要な物が必要なだけあるということは本当に在り難い事だったのだなと改めて思いました。

しばらく不便な生活が続くと思いますが、今は感染拡大防止の為、それぞれが気を付けて生活してまいりましょう。
【by坊守】



ー ー 添付 ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
御門徒の皆様へ
しばらくお参りをお休みさせて頂く事になりました。このマスクは皆様にお配りしようと作り貯めていたものです。
お参りの時にお好きな柄を選んでもらうつもりでいろんな柄を用意したのですが、直接選んで頂く事ができなくなってしまいました。お好みの柄でなかったらお許しください。
マスクの鼻の部分にワイヤーを、中にはフィルターとして不織布を縫い込んであります。優しく手洗いしてくださいね。
笑顔でお会いできます日まで、どうぞご無事でお過ごしくださいませ。

2020年4月21日火曜日

[重要]緊急事態宣言中のお参りについて

仲春の候 皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウィルスの流行が世間を騒がせています。緊急事態宣言が全国に拡大され、奈良県におきましても今月23日からの休業要請がなされることとなりました。こうした事態を受けまして、当寺といたしましても下記のように対応することといたしました。


●緊急事態宣言の休業要請期間中の月参りは原則お休み

   4月23日 ~ 5月6日まで

   ※ 期間が延長された場合、自動的に延長


●通常通りのお参りをご希望の場合はご連絡ください

   ※ 本堂でのご供養のお勤めをご希望されるお宅もございます


●法事等、別途お受けしているお参りは予定通りお伺いします
   ※ 中止、延期の場合はご連絡ください

●葬儀は何時如何なる場合でも承ります

できる限り法務が感染の原因となりご門徒の皆様にご迷惑をおかけすることのないよう上記の判断とさせていただきました。何卒ご理解のほどお願い申し上げます。

2020年4月17日金曜日

お寺の世界でもオンライン会議

新型コロナウィルスの感染防止のため多くの活動が制限されています。
そこで注目されることになったのがオンライン会議。


お寺も関係あるんですか?とお思いの方が多いことかと思いますが、他の業界同様、会合はあるんです。

教団の運営や教化活動、広報、人権問題などなど。
自分は結構な数の役職に就いていますので、平時でしたら週に二、三回は普通でした。


ところがこうした会議も、三密を避けるために全て中止。

そこで、私たちもオンライン会議を導入することに。


しかし、三月末の時点で通販のウェブカメラはどこも売り切れていて入荷未定状態。

近所のお店でも、大阪のお店でも、やはり入荷未定と言われました。
テレワーク等で一気に需要が上がったせいですね。
しょうがないので、息子のを借りてやってます。


どうもしっくりこないのですが、これからの時代こうしたことが普通になってくるでしょうから少しずつ慣れていきませんとね。



2020年4月12日日曜日

簡単!マスクカバー

簡単なマスクカバーの作り方です!

立体マスクはちょっと難しそう・・・という方に!
使い捨てサージカルマスクをガードして長持ちさせよう!という「洗えるマスクカバー」です。

筒状になっていて中に既製品マスクを入れて使います。
ジャバラになっているので既製品マスクと同じ感じで広がりますよ。


どうぞお試しください。

【by坊守】

2020年4月7日火曜日

寺報4月(裏) ―住職雑感―

「五濁」とは人間が抱える五つの濁りのことで、その一つを「劫濁」といいます。

「劫」とは古代インドの天文学的に長い時間の単位のことです。
つまり劫濁とは時代の汚れをいいます。

今回の新型コロナウィルスの流行もそうした時代を背負った問題といえるでしょう。
歴史を見ると交通の発達によって一地域の風土病が世界に広がってきました。
例えば天然痘は、ヨーロッパに伝わったことによりローマ帝国を弱体化させ、大航海時代に今度はヨーロッパ人がアメリカ大陸に持ち込んでアステカ・インカを崩壊させました。

それでも昔は感染拡大に何年も何十年もかかったわけですが、現代は1日で地球の裏側まで運ばれ、数ヶ月で世界に蔓延してしまうことに・・・。

しかし、交通手段ほどに私たちの心は発達しておらず、いとも容易く心は分断。
国同士だけでなく、地域の人同士でも我が身かわいさに走っています。

仏さまが願われる「共に」ということをどうかみなさま忘れないでください。

2020年4月1日水曜日

寺報4月(表) ―坊守エッセイ―

去年夏の猛暑でカリカリに枯れてしまった真弓の木。
もう駄目かもと諦めていたのですが、住職の手厚い介護のおかげか、この春可愛らしい新芽を出しました。

材質が強くよくしなるので、古来より弓の材料として使われ、その名の由来ともなりました。
他にも紙の原料になったり、新芽は食用とされたり、昔から生活の中で馴染み深い植物であったようです。

秋には可愛いらしいピンク色の実がなり紅葉するこの木をお仏花の花材にと植えたのが一昨年前。
健気に芽を出して住職を喜ばせています。

境内には雀の夫婦がやってきて、山門に寝そべる願隨寺の看板犬、すずちゃんの抜け毛を拾っていきます。
これから生まれる雛たちの為に力を合わせて居心地の良い巣を作ろうとしているのでしょうね。


「自粛」「中止」「延期」となかなかに落ち着かない世の中ですが、粛々と季節を越えてゆく草花動物達のように、今それぞれが出来ることをするしかありません。
手洗いうがいを徹底して感染予防を心がけましょう。
【by坊守】