2020年4月26日日曜日

正信偈のお話 十五⑭

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称

道綽(どうしゃく)は師と仰ぐ曇鸞(どんらん)からの問いかけに対して、全身全霊をあげて応答しようとしました。

その問いとは、「念仏を称えても闇は晴れないし、願いも満たされないのはなぜか?」(曇鸞『浄土論註(じょうどろんちゅう)』)でした。

阿弥陀仏の本願は、南無阿弥陀仏の名号にあらゆる善や行の総体として、すべての功徳を備えている。
まさに真実の心をこめた言葉が南無阿弥陀仏である。
その名を称えるならば、すべての願いは満たされる。
そう誓われています。


ところが、その仏の誓願を信じて名を称え、念仏してみたが、その通りにならないというのです。
このことは曇鸞、道綽に限らず、誰もが一度は首をかしげる疑問ですよね。

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