2020年1月31日金曜日

ハンセン病問題を共に学ぶ「一泊研修会」

今年も瀬戸内海の二つの国立ハンセン病療養所、香川県の「大島青松園」と岡山県の「邑久光明園」を訪ねる一泊研修会に参加してきました。


去年は小雪が舞っていましたが、今年は暖冬。
お陰で大島青松園の宗教地区にある真宗のお寺でのお勤めもブルブル震えながら耐えずに済みました。

今年は、今年86歳になるお二人の女性からお話しをうかがうことができました。

お一人は、7歳のときにおじさんに連れられて青松園に来られたそうです。
絵はそのときりことを絵描きさんが絵にしてくださったものだそうです。


もうお一人は17歳のときに園へ。
入所時期は異なりますが、同い年ということでお二人はずっと仲良しとのこと。
絵は貧しい園での生活の足しに浜辺で潮干狩りをしたときのことだそうです。


お二人とも、大変なご自身の体験にも関わらず、とても優しい口調で淡々とお話しくださいました。
それがかえってしみじみと心を打ちます・・・。

その後、懇親会の際に隣に座らせていただいて、「とても可愛いお声ですね」と伝えさせていただきましたら、「そんなこと言われたの初めてです」と照れておいででした。

また来年もお二人の声を聞かせていただけますように、どうかお元気でいてくださいね。

2020年1月21日火曜日

寺報1月(裏) ―住職雑感―

新年明けましておめでとうございます。

みまさまの初夢はいかがでしたか?
古来より初夢に縁起のいいものを見れたということは何か幸運の兆しと受け取られました。

しかし、今では夢は潜在意識の現れであることが分かっています。
幸運な夢は幸運を求める願望の現れ。

こうした夢の性質を昔からよく分かっていたのがインド人です。
インドには「猫の夢には鼠が踊る」という諺があって、ネコが自分の好物のネズミのことばかりを夢に見るように(たぶん(笑))、いつも自分に都合のいいことばかりを考えている人を揶揄する言葉です。

初夢に一喜一憂で終わらずに、一年の始まりに自分の潜在意識としての夢の意味をよ~く考えてみるのはいかがでしょうか。

2020年1月19日日曜日

シニアカフェ

小吉田福祉会主催の自治会の高齢者を対象としたシニアカフェにスタッフとして参加させて頂きました。


生き生きプラザの調理室をお借りして、先ずは皆さんでリンゴのパンケーキ作りに挑戦です。
ボランティアさんのご指導で手際よく作業は進み、美味しそうなスイーツが焼き上がりました♪


完成したホカホカのパンケーキを頂いた後は、栄養士さんによる栄養指導や体操、クイズにビンゴゲームと盛りだくさんの内容でした。

参加者の皆さんに「来年もまた」と言っていただけて良かったです。
【by坊守】

2020年1月17日金曜日

寺報1月(表) ―坊守エッセイ―

令和元年は慌ただしく暮れ、もう令和2年になります。

1月13日にはみなさまに「小ぼんちゃん」と可愛がっていただいた息子が成人式を迎えます。
スーツで参加するとのことで何の準備の必要もなく、振袖を仕立てた娘の時と比べればあっさりとしたものです。

3月には息子は京都の御本山にて後期修練を受講する事になっています。
指定された資料集を読んで感想レポートを書かねばならず、ぐずぐずしている息子に親はヤキモキしています。

勤行やご門徒さんのお宅へのお参り、法要の準備や荘厳など、任せられる事も増えてきましたが、息子の中に信心は芽生えているのでしょうか。
得度をした年に「お坊さんになるのは嫌じゃない?」と聞いたら「なんで?ナルはもうお坊さんやろ?」と答えたこと、本人は覚えているでしょうか。

今は興味のある事で精いっぱいで深く考える余地はないのかもしれませんが、ふとした時に、阿弥陀様が息子の心に寄り添ってくださっておられることを感じてくれたらと願うばかりです。
【by坊守】

2020年1月13日月曜日

ハンセン病問題を共に学ぶ「一泊研修会」のご案内

本研修会は、ハンセン病に関する正しい認識を一人でも多くの方々と共に学び、今後の人権学習の深まりにつなげていくことを目的としています。

今回は瀬戸内海の二つの国立ハンセン病療養所、香川県の「大島青松園」と岡山県の「邑久光明園」を訪ねます。
みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

[日時]1月30日(木)~31(金) [集合場所・時間]難波別院 出発 7:30 [参加費]8,000円(宿泊費及び1・2日目の昼食代込) [申込締切]1月17日(金) [連絡先]真宗大谷派大阪教務所(担当:藤井)
TEL :06-6251-4720 Mail :osaka@higashihonganji.or.jp
主催:大阪教区教化委員会「ハンセン病問題を共に学ぶ実行委員会」

2020年1月12日日曜日

餅つき

今日は願隨寺門前の公民館で村の餅つき大会がありました。

例年は大とんどの時にみんなで食べる用のお餅をつくための行事なのですが、今年は雨の予報なので大とんどが中止になってしまい、前日のお餅つき大会だけになってしまいました。

ちょっと残念ですが、村の皆さんが集まっての餅つき大会は和気あいあいと盛り上がり、つきたてのお餅を心行くまで堪能しました。


かつてはどこの家でも臼と杵でお餅つきをしていたので、村の各家庭それぞれに臼をお持ちでした。
今は便利な電化製品の餅つき機があるのでお宅によっては庭石のひとつとして蓮を植えたり金魚を飼ったりしておられるそうですが、ほとんどのお宅では物置に眠っているのだとか。

ペッタンペッタンというお餅をつく音が聞かれなくなってさみしいなとみなさんが話しておられました。

杵でついたお餅は腰や粘りが機械でついた物とは全然違って美味しいんですよねぇ♪
年に一度、村のみんなが集まってついたお餅はやっぱり格別でした。
【by坊守】

2020年1月10日金曜日

特賞のカブラ

ご門徒さんから品評会で特賞を受賞したというカブラをいただきました。

このご自慢のカブラの美味しさをより一層引き立てる調理方法は何だろうと考えた末、今夜のおかずは「カブラの丸ごとあんかけ」に決定!


お出汁で柔らか~く煮たカブラの煮汁に鶏のひき肉を入れてそぼろ餡掛けをつくりカブラの上にトロリとかけます。
仕上げにカイワレと柚子を少々。
ふんわりホクホクに仕上がりました。

残りは甘酢漬けにして楽しもうと思います♡
【by坊守】

2020年1月6日月曜日

「病室で念仏を唱えないでください」ですって

「病室で念仏を唱えないでください」というドラマが始まるらしいです。

「なんと僧侶でありながら救命救急医!!」というドラマのうたい文句に息子がご立腹です。
「なんで僧侶で『ありながら』って言われなアカンねん!僧侶が医者でもいいやんか!」と。

世間では医者と僧侶というのは、生と死、真反対なイメージなのでしょうか。
そういえば主人が僧形で病院に行ったら看護婦さんに止められた事があるとか言っていました。
私は父が入院している時、お参りのついでに僧形で普通にお見舞いしてましたけどね。

さて、この長い名前のドラマですが、僧侶として医療の現場で命と向き合う主人公を通して改めて「生死」を考えるという・・・もしかしたら面白いかもしれないドラマです。
とりあえず録画してみます。
【by坊守】

2020年1月3日金曜日

2020年度(令和2年度)年忌表

一周忌 2019年(令和元年)
3回忌  2018年(平成30年)
7回忌   2014年(平成26年)
13回忌 2008年(平成20年)
17回忌 2004年(平成16年)
(23回忌) 1998年(平成10年)
25回忌 1996年(平成8年)
(27回忌) 1994年(平成6年)
33回忌 1988年(昭和63年)
50回忌 1971年(昭和46年)

2020年1月1日水曜日

年始のご挨拶

新年明けましておめでとうございます


毎年、年賀状には言葉を添えています。
今年は武内了温の「静かに己れを悲しむこころより 真実の力は生る」。
武内了温は明治生まれのお東のお坊さんで、まだ世間の人は人権という言葉を知らない頃から、社会の中で苦しむ人たちと共に手を取り合い、共に涙された方です。

昔に比べて現代が善くなったのかというと、人権問題に限らず、社会の中にも、家庭の中にも、個人の中にも、時代時代でまた新しい問題が生まれてきて、相変わらず悩ましいことだらけです。
本当はこうあるべきなんだろうなぁ・・・本当はこうしたいんだけどなぁ・・・と思いつつも、それができない自分の弱さがあります。

そんなときに、「だってしょうがない」と開き直るところに悲しみはありません。
「申し訳ないなぁ」と思うところに悲しみは生まれてきます。
そういう悲しみを抱き続けるところから、本当に人間らしい真心が生まれてくるのではないでしょうか。

静かに己れを悲しむ心より、ご門徒のみなさまにはお念仏の心が、世界中の人たちには優しさという花が芽生えることを願い、年頭の挨拶とさせていただきます。