2023年12月1日金曜日

寺報12月(表)―坊守エッセイ―

今年は季節の移り変わりが不安定でしたがようよう秋らしくなって参りました。

山粧う、ならぬ川粧う。
竜田公園の紅葉が陽に照らされて鮮やかに輝き、川沿いは正に秋の粧いです。

先月の良く晴れた好日、願隨寺本堂で姉の初孫の初参式を勤めました。
「初参式」とは生まれて来た赤ちゃんが初めてお寺にお参りして阿弥陀様にお会いする人生最初の仏事です。
一般的によく知られている「お宮参り」と同じように古来から勤められています。

法要の後には百日のお食い初めもお祝いしました。
祝いの膳の献立にはどれも意味があって、その願いを一つひとつつ確かめながら可愛いお口にちょんと触れさせました。

最後に願隨寺からの記念の色紙に可愛らしい手形もとりました。

主人公の赤ちゃんは白地に桜模様の産着も愛らしく終始ご機嫌でしたが、それ以上に赤ちゃんの両親と初孫を得て祖母になる姉はとても嬉しそうでした。

生後三ヵ月の赤ちゃんの為の初参式ですが、子の親になり孫の祖母となって三カ月を迎えた家族みんなの為の行事なのだなと感じたことです。
【by坊守】


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