善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪
光明名号顕因縁
[二河白道①]
西へ向かって百千里の旅をする者がいました。
彼の前に南北に二つの大きな河が現れます。
なんとそれらは燃えさかる火の河と、荒れ狂う濁流の河です。
河に挟まれたところには道らしいものがありました。
長さは百歩ほど。
自分のいる東の岸から西の対岸まで通じています。
しかし、それはほんの四、五寸の幅しかない細く狭い道でした。
しかも、北の河からは激しい波が押し寄せます。
波が引いたかと思うと、南の河から炎が襲ってきて道を焼きます。
それが交互に繰り返されるので、とても渡れそうにありません。 ~つづく
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