2021年8月30日月曜日

秋期彼岸会法要のご案内

真宗において「彼岸」とは、阿弥陀仏の「浄土」を指します。
浄土は、私たちが還っていく世界であると同時に、迷いの世界である「此岸」に生きる私たちの在り方を照らし、私自身の生き方を問いかけてくださる世界です。
お彼岸は、浄土に還っていかれた亡き人を偲ぶとともに、諸仏となられた亡き人からの問いかけに耳を傾け、いただいたいのちの尊さを振り返る大切な行事です。

>> 法要の際のコロナウィルス感染対策


2021年度 秋期彼岸会法要

日時:9月23日(木) 夜7時~ 8時

(法要の時間は例年の半分の時間で執り行います)



2021年8月27日金曜日

ご出産祝い

隣寺の若夫婦に赤ちゃん誕生とのことでお祝いを買いに行ってきました。

ベビー用品売り場に行くのは久しぶりです。
何を見ても可愛い~❤

いろいろと悩みましたが、ちょっと気が早いかもしれないけれどベビーリュックと履きやすいブーツを♪
あんよが上手になったらご家族でたくさんお出かけしてくださいね。
【by坊守】

2021年8月20日金曜日

正信偈のお話 十六⑪

善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪

光明名号顕因縁

[二河白道①]

西へ向かって百千里の旅をする者がいました。

彼の前に南北に二つの大きな河が現れます。
なんとそれらは燃えさかる火の河と、荒れ狂う濁流の河です。

河に挟まれたところには道らしいものがありました。
長さは百歩ほど。
自分のいる東の岸から西の対岸まで通じています。
しかし、それはほんの四、五寸の幅しかない細く狭い道でした。

しかも、北の河からは激しい波が押し寄せます。
波が引いたかと思うと、南の河から炎が襲ってきて道を焼きます。
それが交互に繰り返されるので、とても渡れそうにありません。 
~つづく

2021年8月15日日曜日

永代経勤修 ~かわいい灯籠

お盆の前から降り始めた長雨。
台風の影響などで一日か二日くらい天気が悪いことはあっても、連日雨というのはあまり記憶にありません。

足下の悪い中をお参りに来てくださるのも気の毒なのですが、雨だとせっかくの灯籠を表に出せないのも困りものなんです。
あぁ、残念だなぁ・・・。

・・・と心配していたのですが、なんと午後から雨が上がってくれました。
お陰で今年もしめやかに、かつ美しい万灯会ができました。

そうそう、今年は久しぶりに子どもたちに絵を描いてもらった灯籠もあったんです。
近所のご門徒さんのお宅にお参りに行った際に、夏休みということでお孫さん三人が座ってくれて、その際に「みんなで絵を描いてお供えしてくれへん?」と頼んだら「うん」と言ってくれて。
「後で孫があと四人くるから」とおっしゃってくださり、計七人が可愛い絵を奉納してくれました。
中には何か夏休みの宿題と勘違いしたのか、九九と全国の県名が書かれた紙もありましたが(笑)。

ちなみに、灯籠は名号と施主さんと法名(二枚)で一セットなのですが、法名がお一人分ときは残りの面に絵を描いたモノを貼っています。
娘が
写真の雀のように上手に描いてくれるのですごく助かります。

さて、永代経の方ですが、コロナ対策を講じつつ例年通り勤修いたしました。
去年今年と参拝者は減っていますが、このようなご時世の中でも参拝に来てくださるみなさまには本当に頭が下がるばかりです。

行うとはいえ、やはり心配なので時間短縮の式次第でのお勤めです。
なのに、いつもの半分のお話でお願いしますと頼んでおいたのに、やっぱりしゃべりすぎる宮部先生。
長年の友人ですし、口から先に生まれてきたあの先生はしょうがないです
(笑)

2021年8月10日火曜日

寺報8月(表)―坊守エッセイ―

梅雨が終わったとたんすっかり暑くなりましたね。
夕刻の陽が沈んだ時間を見計らって境内の除草作業をしています。

先日、本堂横の柿の木に羽化する前の蝉の幼虫を発見。
まだ土中から出たばかりのその子は元気に登り続けていました。

よく蝉は土の中で七年間を過ごし、成虫になって地上で暮らすのは一週間ほどという話を聞きますが、実際はツクツクボウシで一~二週間、アブラゼミで三~四週間なのだそうです。

蝉の幼虫はその多くがモグラや、地上に出て羽化するまでにも鳥などに捕食され、無事に羽化が成功して成虫になるのはほんの一部。
なので鳥が活発に動く朝になる前、夕刻から夜半にかけて命を懸けて羽化を完了するのだそうです。

そう思えば朝からシャンシャンと元気良く鳴いている蝉の声もいじらしく聞こえますね。

私達には儚く見える蝉の一生ですが、見ているのは地上にいるほんの一時の姿。
彼らは長い幼虫時代、地中は地中でしっかりと恵みを受け、その中でじっくり生き切ってお日様の下に現れます。
どこにあっても慈悲の中で生かされているんですよね。

願隨寺の土の中で育った幼虫さんは次の日、柿の細い枝先に抜け殻を残して飛び立っていきました。
いってらっしゃい。
【by坊守】

2021年8月8日日曜日

鬼灯

初盆の法事に伺ったお宅のお内仏の扉に鮮やかな鬼灯がカーテンのように!

作法的にいいのですか?と問われれば返事に窮するのですが、故人のためにここまで美しく荘厳されたものですもの、ステキだと思います❤

2021年8月6日金曜日

早朝のお墓経へ


毎年8月6日は代務住職をしているお寺の村のお墓経。
早朝6時始まりなのでこちらを5時半過ぎに出ます。
走りながら見上げる空はようやく白みはじめる時間です。

以前はこのための早起きが辛かったのだけど、50歳を超えた頃から平気になってきました。
その分、早く眠たくなるようになってきて、すっかりお爺ちゃん化していってるなぁ(笑)としみじみ思う今日この頃です。

2021年8月5日木曜日

お盆行事の準備

今朝は来週の永代経と万灯会の準備をご門徒さんと一緒に行いました。

先ずは境内の清掃。
当日までに、だいたいきれいにしておいているつもりなのですが、この時期は一週間前に草引きをしたところでももう生えてますし、隅々までみなさんできれいにしてくださいます。

その後、本堂に入って灯籠張り。
灯籠の骨組みをトントンして組み立てて、四面に名号と施主さんと法名(二枚)を書いた紙を貼っていきます。

今年は、ここ数年ご家族の介護でお忙しかった方が久しぶりにお手伝いに来てくださり、元気そうなお姿を拝見できてなによりでした♪

2021年8月1日日曜日

寺報8月(裏)―住職雑感―

オリンピックがいよいよ開幕しましたね。

自分はテレビにかじりついて観ることはなく、ニュース番組中のダイジェストで結果を知る程度でして、リアルタイムの情報はもっぱらお参り先で「○○、金取りましたで」とか「あきませんでしたな」とか教えていただいてます(笑)。

さて、コロナ禍の最中ですのでオリンピックの開催には賛否両論でした。

既に開会式が始まっていても、まだ表では反対の声を上げている人たちもいました。
もう始まってしまってるんやから・・・と思われた方もおいででしょうが、私はなんと日本は平和なんだろうという思いでいっぱいでした。

世間の空気を読む必要もなく意見を言えて、そのせいで強制排除や逮捕もされない。
最近の香港事情を見ていると当たり前の事がなんとありがたいことかと思えます。

反対意見も多様性の一部。
オリンピックに謳われる多様性の尊重が何時如何なる時、場所であっても認められる世界であってほしいと願います。