2021年5月10日月曜日

寺報5月(裏)―住職雑感―

この春、コロナの感染が再拡大しはじめた頃、人権関係の全国大会に奈良県の代表として出席した時のことです。

お隣は和歌山県の代表で、お互い「大変ですね」としみじみ。

そこへ前の席に座っていた○○県の代表が振り向き、割って入ってきたんです。
「あんた、奈良か!あんたらなぁ」と関西での感染者の増加に対してもの申されました。

えぇ~、そんなん言われても。
というか、ここはやっぱり「大変ですね」とちゃいます?ねぇ。

この人、これで県の人権の代表なんだとゲンナリ…。
そして、あぁだこうだとおっしゃる言葉に「はぁ」「そうですね」と生返事をしながら私は全く別のことを考えていました。

東日本大震災の後、福島のたくさんの方々も「あんた、福島か!」という言われ方をして、返す言葉もなく我慢されたのだろうな。
そういえば震災の後、幼い子どもさんを抱える福島の二家族をお寺でのホームステイでお預かりしたなぁ。
震災から十年やから、あの子らももう中高校生になってんのやろうなぁ。
元気にしてるかなぁ…と。

ま、話を戻しますと、お参り先のみなさん全員が怒っていたこないだの「この状況の中でGoToイート販売?何考えてるの!」騒動のときじゃなくってよかったってことです。
あれを言われたら本当に縮こまるしかなかったですからね・・・。
県民が恥ずかしい思いをしないよう、行政にはしっかり考えていただきたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿