2021年3月10日水曜日

寺報3月(裏)―住職雑感―

お参り先の奥さんがこんな話をしてくださいました。
あるご近所のお友だちは、いくつも習いごとをして、しょっちゅう旅行にも行っていたのだけれど、それがコロナでできなくなって毎日やることがなくって辛い辛いとこぼすのだそうです。
でも何もすることのない一日なんてないと奥さんはおっしゃいます。
料理も洗濯も丁寧にやろうと思ったらどれだけ時間があっても足りないのよ。
窓を一枚拭いてごらんなさい。他の窓の汚れが気になってこの窓も、あの窓もって拭きたくなるから!

……あぁ、分かります。
一旦境内の草を引き始めるとこっちもあっちもって終わらなくなっちゃうんですよね。

さぼってる間は気にならないのだけど、ちゃんとしようとすると至らないところがどんどん見えてくるのは掃除にかぎりません。

私も宗門の役職や委員会や学習会がみんな止まってしまったときは暇だと感じました。
でも実は寺のことでやることは日々たくさんあるものです。
今の状況は外ばかりに向いていた目を内に向け直すよい機会かもしれません。

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