2020年12月15日火曜日

寺報12月(裏) ―住職雑感―

自分の中に染みついた行動というのは考えより先に出てしまうことがありますよね。

長年お参りさせていただいているお宅のご主人さんが昨年、介護施設に入所されました。
月に何回か自宅にお戻りになられるのですが、なかなかお参りの日に重なりません。
それが先月、ほぼ一年ぶりお顔を拝見することができました。

「お久しぶりです。どうしてはりました」と声をかけると、車椅子に座るご主人さんはニッコリ。
嬉しくってその手を取って握りしめながらしばし歓談させていただきました。
で、「またお会いしましょう」と手を離した時にハッ!コロナやのに高齢者に濃厚接触してもうた!つい・・・。

ハグしたり握手をしたり肩をたたき合ったり、スキンシップは言葉以前からある人間の愛情表現。
そんな当たり前の事が気兼ねなくできる世の中に来年は戻ってくれることを心より祈ります。

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