2019年5月10日金曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証④

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称
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道綽(どうしゃく)の生涯を辿りますと、誕生前の十年間に遡りますが、549年に梁の武帝が殺され、中国北部では戦乱の日々が始まります。
その上、557年と翌年はイナゴの害で作物が全滅。
さらに度重なる政変で次々と皇帝が死んでは変わりました。
このような時代に道綽は生まれています。

道綽の故郷は戦火に踏み荒らされ、「人畜の死骸が相枕し数百里にわたって絶えず」という言葉が残るほどでした。
さらに大雨、飢饉で餓死者がでるわ、彗星があらわれ不安が広がるわ。
そんな厳しく不穏な世の中にも関わらず、僧侶たちは浮世離れした生活を送っていました。
これが道綽の三歳頃までの状況です。

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