2023年11月5日日曜日

寺報11月(表)―坊守エッセイ―

隣町王寺町では最近オリーブ栽培を推しておられるそうで、十月末に明神山でオリーブ収穫祭のイベントが行われました。

実は春から和裁を教えていた大学生が、このイベントで自作の着物を着て卒論の研究発表をするという事で招待されました。
建築科の学生さんと和裁とオリーブ?
これがどう繋がってどんな卒論になるのか…。

多くの人で賑わう明神山ふもとのオリーブ畑には、建築科の発表らしく学生作の木製のオブジェや折り畳みのテーブルセット等と共に研究成果の説明書きが展示されていました。

その中に居ました、居ました、着物姿のお嬢さんが!
なんでも、布で物を包む事を建築の原点と解釈しいるそうで、日本家屋→調度品→和装というように関連付けて研究されていたようです。

良く晴れた山腹のオリーブ畑に若者たちのはしゃぎ声。
一見端からはよくわからなく思える組み合わせも、若者らしいキラキラした発想に満ちています。

和裁を習うために半年間通った斑鳩のお寺で毎回お稽古の前に手を合わせていたことも、彼女の創造が生まれる心の宝石の一つになってもらえると嬉しく思います。

【by坊守】

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