善導独明仏正意 矜哀定散与逆悪
光明名号顕因縁
[二河白道⑥]
善導大師の譬喩の登場人物や状況は何を喩えているのかといいますと、東岸は「火宅無常」の私たちの娑婆世界を表しています。
「火宅」とは、自分の家が火に包まれているのにも気づかず夢中になって遊んでいる子どものように、苦しみの中にあって苦しみの本質に気づかず呑気に生きている人間の有り様のことで、最近の言葉で言えば「危機意識の低さ」というところでしょうか。
そして、火に包まれた家が見る見るうちに滅びていく様を無常の世界に重ねています。
かたや西岸は阿弥陀仏の極楽浄土を表します。
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