2021年11月1日月曜日

寺報11月(表)―坊守エッセイ―

難波別院・通称南御堂の報恩講さんに行ってきました。

新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、露天やお茶席等の催し物や名物の銀杏粥の振舞い等の行事は無し。
法要時間の短縮、本堂内の換気、参拝席の間隔を空けるなどの対策をしつつのお勤めでした。

けれど昨年と違うのは、二十七日の結願逮夜と二十八日の結願日中の両日、二年ぶりにご門首の御出仕があり、私は教区の坊守会役員としてご門主や随行者さんのお接待役をさせて頂きました。

大谷暢裕ご門主は南米開教区開教使であられたお父様のもとでブラジルでお育ちになられたので、日常会話はポルトガル語でお話しされると伺っていましたが、流暢な日本語でお出ししたお茶菓子の銘をお尋ねくださいました。
用意させて頂いていたお菓子は、紅葉した山を模した「唐錦」と、竜田川の紅葉をイメージした「竜田」。

私たちのご門主様は、もてなしのお菓子一つにも気を留めて下さる、細やかで優しい方でしたよ。

【by坊守】

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