2021年10月1日金曜日

寺報10月(表)―坊守エッセイ―

青空の下、実りの季節を迎える田んぼがとても綺麗です。
葉っぱにはまだ緑色が残っていますが、稲穂は黄金色になり重そうに頭を垂れ収穫を待つばかりに。

私はご飯が大好きです。
ホカホカに炊きあがった真っ白なご飯は何物にも代えがたいと思っています。

それもあってか、子どもの頃から田んぼの風景がとても好きでした。
水を入れたばかりの湖のような水田や、夏の蒼々とした青田は目にも美しいですし、実りの時期の金色になびく様は神々しさすら感じます。

田んぼに神聖性を見るのはアジア圏でも日本独自の文化だそうです。
それは日本人にとってお米は特別なもので、古くから稲作は神様との共作であるとの考え方があったからだとか。

今日美しく実っている田んぼは、代々大切に受け継がれてこられたことの証なのですね。

昨年はウンカの深刻な食害被害を目の当たりにしました。
どうか今年のお米は豊作で無事に収穫されますように。

【by坊守】

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