道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称
道綽(どうしゃく)は『安樂集(あんらくしゅう)』で次のように言います。
人間の生命は長くて百歳である。
ほとんどはそれまでに死んでしまう。
その百歳にしても半分は夜で寝ているからないのも同様である。
残る五十年も十五歳までは善悪の判断がつかない。
また八十歳を過ぎれば気力も衰えて老いの苦しみを受けるだけだ。
それらを差引きすると残りはたったの十五年。
しかもこの十五年が本当に自分の人生かというと、そうはいかない。
外には、日々仕事に追われるし、国のために戦争に駆り出されたりもする。
内には、家族の幸・不幸さまざまなことによって心を悩まし、いつも不足ばかり言っている。
このような生活のどこにこれこそ自分の人生!といえるものがあるというのか・・・と。
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