2019年3月10日日曜日

正信偈のお話 道綽決聖道難証②

道綽決聖道難証 唯明浄土可通入
万善自力貶勤修 円満徳号勧専称


道綽(どうしゃく)(五六二~六四五)は、曇鸞(どんらん)と同じく中国の山西省に生まれました。
活躍したのも同じ并州から汾河の流域です。

その浄土信仰の実修の道場は、ともに石壁山玄中寺です。
道綽は、はじめ『涅槃経(ねはんきょう)』を大いに研究し、その道の大家として知られるようになりました。
たまたま玄中寺を訪れたときに、以前ここに住んだ曇鸞のことを刻んだ碑文を読んで感動し、回心(えしん)したのです。
道綽四十八歳の時です。

以来、八十三歳で入寂するまで、念仏を称えること日々に七万遍。また『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』を講義すること二百回以上に及んだと言われています。

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