「花咲かす 見えぬ力を 春という」。
藤元正樹という先生の言葉です。
種はあっても自らの力だけでは花と咲くことはできません。
水や気温を含めた様々な自然の働きに促されて花は咲きます。
そうした目に見えぬ大きな力を春といいます。
そしてこの句は、「人となす 見えぬ力を 仏という」と続きます。
人として生まれてきても、人間らしく生きることができるとは限りません。
真面目に仕事をして、法律を守ってさえいれば人間らしいのかといいますと、それもどうでしょう。
人生の春夏秋冬を通して、人間として成熟していくことが人生の目的です。
でも、それは自分の力だけでできることではありません。そのように促してくださる働きを仏様といいます。