2023年10月15日日曜日

寺報10月(表)―坊守エッセイ―

実りの秋ですね。お参り先で季節のお花や採れたての野菜や果物など、丹精込められた自家製の作物をお供えされているお仏壇を多くお見かけします。

先日お伺いしたお宅では、葉っぱ付きの里芋をとても格好良くお供えしてありました。
あまりに素敵だったので写真をパシャリ。
家で採れたもので…と恐縮されましたが、心を込めて作った作物をまず阿弥陀さまやご先祖さまにお供えしようというお気持ちこそが何よりのお供物だと思います。

畑でお店でお供物やお花を何にしようかと考えるとき、お仏壇をお掃除したりご仏前を整えるとき、そこに気持ちが動いたときから私たちはもうお仏事の中にあって、仏さまと共にあります。
阿弥陀さまも何処か遠くにおいでになるのではなしに、日々の生活の中においでです。ふとお念仏が口をついて出た時、ふと手を合わせようと思えた時、ふとお寺にお参りしてみようかなと思えた時、もうあなたの傍らにおいでです。
いつもいつも見守っておいでです。

11月13日は願隨寺の報恩講が勤まります。
いつも傍らにおいでになる阿弥陀さまが、その日は本堂でお待ちです。
みなさまの参拝を心よりお待ちしております。
【by坊守】

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