明日3月3日は水平社宣言の100周年です。
「水平社宣言」は、被差別部落出身の方々が自主的な運動で部落差別からの解放を目指すことを宣言したもので、被差別マイノリティーが発信した「世界初の人権宣言」といわれています。
水平社博物館もこれを記念してリニューアルオープンします。
私は県の人権のお仕事をさせていただいている関係でリニューアルオープン前に観覧できる招待券をいただけましたので、友人のお坊さんを誘って行ってきました。
以前の展示は、当然といえば当然ですが部落差別問題啓発のための内容でしたが、この度のリニューアルでは部落差別問題を中心に置きつつも、広く人権について学んでいただくための展示となっていました。
青少年にも親しみやすいように、みんながよく知る漫画や絵本も資料に盛り込まれていました。
人権問題は決して他人事でも日常生活と無関係なことでもありません。
イジメもセクハラもパワハラも性差別も犯罪も暴力も虐待も戦争もみんな人権問題です。
私は特に問題を感じないと思われている方もおいででしょうが、それは、人権の歴史の積み重ねによって社会的、法的に無自覚で暮らせるようにしてもらえているお陰なんですよ。
その歴史を知るために、そして今現在の問題を知るために、誰もが安心して暮らせる社会のために、リニューアルした水平社博物館を是非訪れてみてください。