今年はとても早い五月中の梅雨入りでしたね。
降り続く雨に濡れて願隨寺境内の紫陽花たちが活き活きしています。
先月、京都国立博物館で開催された「親鸞聖人生誕八五〇年特別展『親鸞 生涯と名宝』」に行ってきました。
音声ガイドはルパン三世の次元大介役で有名な声優・大塚明夫さん。
迷わずレンタルしました。
親鸞聖人の御生涯を描いた「親鸞伝絵」や「親鸞聖人座像」など貴重な見どころはたくさんありましたが、やはりお目当ては親鸞聖人御真筆の国宝『教行信証板東本』です。
お手元本と呼ばれたこの本は聖人が生涯お手元に置かれて加筆修正を繰り返されたそうで、数多の朱筆や塗りつぶし等の推敲跡があり、まるで今、聖人の手が離れて墨が乾いたばかりのような生々しさがありました。
大塚明夫さんの低音の美声を聞きながら、聖人の魂の込もった筆跡を追っていると、耳元で親鸞聖人が語り掛けて下さっているようなそんな不思議な錯覚を覚えたのでした。
今更のことですが、本当に生きて実在された方なのだと親鸞聖人の存在を身近に感じるさせていただいた時間でした。
【by坊守】
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