2023年4月15日土曜日

寺報4月(裏)―住職雑感―

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、盛り上がりましたね。
特に大谷翔平選手は試合の内でも外でも輝いていました。

中でも私が感銘を受けたのは、チェコ代表の印象を語った「レベルうんぬん関係なく、野球に関係なく、選手としてリスペクトを感じました」という言葉です。

チェコの選手はみな他に職業を持つアマチュア選手です。
ですから技術でいえば日本のトップ選手たちに敵うべくもありません。
しかし、競技に真摯に向かい合う姿勢はプロ・アマ関係なく尊敬に値する人たちだったってことでしょう。

ところで、私たちはそれぞれの職業でプロやアマということはありますが、自分の人生を生きる者としてプロもアマもありませんよね。
自分はアマチュアなんでこんな生き方しかできません…なんて言い訳は通用しません。
どんな人生であろうと真摯に向かい合うことが大切で、そんな人には〝尊さ〟を感じるものです。

実は仏道でも同じことが言えます。僧侶や在家という違いはあったとしてもお釈迦さまや親鸞聖人の教えを大切にして生きるということにおいてはプロもアマもないんです。
自分は自分のフィールドで大谷選手やチェコの選手に負けない生き方をしてまいりましょう。

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