この記事を書いている時点でトルコ地震の死者は五万人を超えました。
本当に痛ましいことなのですが、別の意味で私がなんとも言えない気持ちになったのは、ある幼い少女の救出の場面です。
瓦礫に挟まった彼女に救助隊が手を伸ばしたときに彼女はこう言いました。
「私と妹をここから助け出してくだされば、私は一生あなたの奴隷となって働きます」
お参りの際にそこのお宅のお子さんに尋ねてみました。「一生のお願い!何でも言うこときくから!って言ったことある?」
「うん」
「じゃあ、その時、奴隷になるからって言ったことある?」
「ない」
「だよね」
そう、無くって健全なんです。
逆に、彼女があんなことを口にしてお願いするということは、彼女にとってそのことがリアリティを持っているということです。
5年前のデータですが、世界には未だ奴隷とされる人が4000万人、児童労働は1億5000万人います。
早くこの状況が改善され、全ての子どもたちが条件など出さなくても助けてもらえるんだとと思える世界になってもらいたいですね。